■パリオリンピック™ 卓球男子団体・準々決勝 日本-台湾(日本時間6日、パリ南アリーナ )
卓球男子団体の準々決勝で世界ランク4位の日本は、台湾(同5位)を3-1で下し、五輪3大会連続となる準決勝進出を果たした。
第1試合のダブルスで先勝すると、続く張本智和(21、世界ランク9位)が林昀儒(22、同7位)とのエース対決に敗れ1勝1敗に。第3試合の戸上隼輔(22、同16位)が貫禄のストレート勝利で王手をかけると、第4試合で張本が敗戦から切り替えて勝利し4強入りを決めた。張本は最後のゲームを奪った直後、すぐにコーチと仲間のもとに向かい抱き合いながら準決勝進出を喜んだ。
メダル獲得に王手をかけた日本。準決勝の相手は日本時間7日(午前3時)に行われるスウェーデン対ドイツの勝者と対戦し、勝てばリオ五輪以来となる銀メダル以上が確定する。
第1試合のダブルスは戸上と篠塚大登(20、同42位)ペアが荘智淵(43、同40位)・高承睿(19、同35位)のペアと対戦。第1ゲームはお互い慎重にプレーを続ける中、7-7から篠塚のチキータが決まるとリズムに乗り先取。ゲームカウント2-0で迎えた第3ゲームは、激しいラリーも増え、8-8から篠塚のクロスへの強打が決まり、最後は戸上のカウンターのフォアが炸裂し勝利を手にした。
第2試合は張本がランキングでは上の台湾エース・林昀儒に対し、序盤から激しい打ち合いとなる中、5連続ポイントを奪うなどリード。だが相手も甘い球を強打で打ち込んでくるなど8-8の接戦に。9-9から先にゲームポイントを奪われると、張本のレシーブが台を超え最初のゲームを奪われた。次のゲームを奪い返したが第3ゲームは、相手の高い打点からの速攻に苦しみ、7-11で落とし後がなくなった。第4ゲームは相手のミスもあり張本が奪って2-2の五分に。勝負は第5ゲームは、張本のドライブとカウンターが連続で決まってリードするが、相手も粘り6-6から4連続ポイントを奪われてしまい、相手がマッチポイント。最後は林の強烈なストレートのフォアを防げず、エース対決に敗れてしまった。これで1勝1敗。
◆勝負の第3試合で戸上が圧勝、王手をかけ第4試合の張本へ
第3試合では戸上が19歳の高承睿と対戦。序盤から積極的に先手で攻撃を仕掛け、第1ゲームを奪うと第2ゲームも連取。第3ゲームはストレートのフォアが決まるなど相手を圧倒しストレート勝ち。
第4試合は再び張本が登場し、43歳のベテランでロンドン五輪シングルス4位の荘智淵と対戦。安定したレシーブで粘る相手に張本は得意の速攻で得点を重ねる。第1ゲームを先取すると、第2ゲームは相手の強打をカウンターで打ち返すなどリードして連取。第3ゲームも5連続ポイントでリードしを重ね、サーブで相手のミスを誘うなどリードする。中盤で追い抜かれるが落ち着いて逆転。最後は11-9で制しストレート勝利。日本が3勝1敗で台湾を下し準決勝進出を決めた。
日本男子団体はリオ五輪で銀メダル(水谷隼、丹羽孝希、吉村真晴)、東京五輪では銅メダル(水谷隼、丹羽孝希、張本智和)を獲得しており、3大会連続のメダル獲得を狙う。
【卓球男子団体戦・準々決勝】
日本 3-1 台湾
第1試合)戸上隼輔&篠塚大登vs荘智淵・高承睿
11-7/11-5/11-9
第2試合)張本智和vs林昀儒
9-11/11-9/7-11/11-3/6-11
第3試合)戸上隼輔vs高承睿
11-7/11-5/11-5
第4試合)張本智和vs荘智淵
11-7/11-8/11-9
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