■パリ五輪・陸上 女子1500m予選(日本時間6日、スタッド・ド・フランス)
女子1500m予選が行われ、東京五輪8位入賞の田中希実(24、New Balance)が4分4秒28の組11位に終わった。しかし、審判による救済により、準決勝進出となった。
2大会連続出場の田中は予選1組に登場。準決勝に進むためには6位以内に入らなければならない。スタートから飛び出し、いきなり先頭に立つと、残り1200mで後続を引き離しトップを走る。ハイペースでレースを引っ張る田中は1位で残り800mへ。途中で4位に落ちるが、必死に食らいつく田中。しかしラスト1周、残り200mの手前で接触したのか、バランスを崩し、大きく後退、11位でフィニッシュした。敗者復活ラウンドに回るかと思われたが、審判による救済により準決勝進出となった。
レース後、田中は「途中までは日本記録を更新できるペースで進んでたが、ラスト1周でいい位置がとれなくて押し負けたことが敗因」と冷静に分析。「自分だけのレースじゃなくて多くの人の人生も集結したレースだと思って頑張った」と言って言葉を詰まらせ、涙を見せた。「ラスト切れてしまったのが申し訳なかったですけど、ここでは終わらない」と口許を引き締めた。
田中は、前回の東京大会では日本記録を2度塗り替え、同種目日本勢初の8位入賞(決勝タイム3分59秒95)を果たした。今季は6月の日本選手権で4分01秒44をマークして優勝。4分02秒50のパリ五輪参加標準記録を突破して代表内定をつかんだ。
初出場の後藤夢(24、ユニクロ)は予選2組を走り、4分9秒41の自己ベストをマークしたが組13位で、明日の敗者復活ラウンドに臨む。
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