■パリオリンピック™ バドミントン女子シングルス準々決勝(3日、ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ)
3回目の五輪となる女子シングルス世界ランク6位の山口茜(27、再春館製薬所)は同1位、韓国のアン・セヨン(22)に1‐2(21‐15、17‐21、8‐21)で敗れ、自身初の準決勝進出はならなかった。
21年、22年の世界選手権覇者、山口と昨年の覇者、アンの新旧世界女王対決となった準々決勝。第1ゲーム序盤は、山口が強弱をつけたショットでリードし11‐9で折り返した。その後も山口の的を絞らせないショットで21‐15で先取した。
コートチェンジした第2ゲームは風の影響でエンドラインを越え、アウトにしてしまうことが増えた山口。一方のアンは鋭いスマッシュが決まり始め、6‐11でインターバルを迎えた。山口は最大6点差を広げられたが、クロスネットを連続で決めるなど1点差に。しかし、17‐21で振り切られた。
勝負のファイナルゲームは出だしからギアが上がったアンに対応できない山口。序盤でアンに5連続得点を許し1‐6とリードされた。中盤以降もアンに連続得点を許し点差を広げられ追い込まれた。終盤は完璧にアンにペースをつかまれ、5連続失点で8‐21で試合を制された。これまでの2大会はベスト4の壁に阻まれた山口。「笑顔で終わりたい」と話していたが、またしてもベスト4の壁は高かった。
試合後は「自分自身思い切ってやれたと思いますし、良いプレーもたくさん出せたと思いますし、何よりたくさんの人の声援も聞こえて幸せな時間だった」と涙ながらに振り返った。3大会連続の準々決勝敗退に「難しい試合だったなとは思いますけど、五輪3大会通して結果が全てでは無いってことを感じられた」と話した。
最後は「日頃からたくさんの人に支えて頂いて感謝してますし、色んな人に支えてもらったおかげで東京(五輪)の時は思い切ってプレーできなかったことが、今日は思いっきりプレー出来たと思うので本当に感謝しています」と支えてくれた家族への感謝を述べた。
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