競泳女子日本代表の鈴木聡美選手。日本競泳史上最年長の33歳で出場したパリオリンピック™で、決勝の舞台に挑みました!年齢を感じさせない鈴木選手の強さの秘訣とは?
日本競泳史上最年長の33歳 鈴木聡美 12年ぶり決勝
高柳光希キャスター:
日本競泳史上最年長でパリオリンピックに出場した鈴木聡美選手(33) 。競泳女子200m平泳ぎ決勝で4位入賞となりました。
鈴木選手は2012年のロンドンオリンピックで▼100m平泳ぎ 銅メダル ▼200m平泳ぎ 銀メダル ▼400mメドレーリレー 銅メダルを獲得しました。その次の2016年リオオリンピックではメダル獲得にはならず、今回は12年ぶりの決勝進出でした。
2024年5月に取材をしたとき鈴木選手は「自己記録の更新!!」と意気込みを語ってくれました。今回、決勝後の決勝後のインタビューでは「自己記録の更新は達成できなかったけど(ロンドン五輪以来)12年ぶりに決勝に残れたし、4位まで順位をあげることができた自分に拍手」と話しています。
年齢を感じさせない、鈴木選手の強さについて、元競泳日本代表の松田丈志さんは「心・技・体、全てが進化していることが強さの秘訣」だといいます。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
オリンピックという最高峰の舞台では、『心・技・体』全てが進化して整わないと勝負はできません。まず『心』について、鈴木選手は現在33歳です。代表に選ばれず、モチベーションが上がらない時期があったと思います。しかし2023年に地元福岡で開催された世界選手権の決勝で、鈴木選手は大歓声の中で泳ぎました。そこで再びレースをする喜びを感じ、モチベーションに繋げることができたのだと思います。
『技術』については、鈴木選手は33歳になった現在も泳ぎを変えています。今、世界の平泳ぎは『ピッチ泳法』という、テンポを上げて泳ぐのが主流になっています。鈴木選手もその泳ぎにアジャストして技術を磨いているのです。
『体』について、鈴木選手が練習をしている山梨学院大学の水泳部は、水泳界でも有名なハードワークを行うチームです。そこで鈴木選手は18歳から15年間、20歳前後の大学生とハードワークを行っています。その厳しいトレーニングを続ける強靭な肉体が今回の試合に繋がったのだと思います。
南波雅俊キャスター:
鈴木選手は自己ベスト更新にはなりませんでしたが、33歳という年齢で進化をし続けています。そこにはどのような凄さがありますか。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
正直言って信じられないですね。私は28歳くらいの時が一番いいタイムを出していました。そして32歳で体の限界を感じて引退をしました。しかし鈴木選手は33歳になった今シーズンも自己ベストを出しています。進化し続けていて本当にすごいですね。
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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事
宮崎県出身 3児の父
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