■パリオリンピック™ 体操女子個人総合 決勝(現地時間1日、ベルシー・アリーナ)
体操女子個人総合決勝に日本の岸里奈(16、戸田市SC)と中村遥香(16、なんばクラブ)が出場し、岸が11位、中村が15位に入った。優勝はアメリカのスーパースター、S,バイルズ(27)。東京五輪はメンタルヘルスの不調などもあり、棄権したエースが、2大会ぶりの金メダルに輝いた。
平均台からスタートした中村は、団体決勝でミスがあった連続技を落ち着いて決めた。着地の後方伸身宙返り2回半ひねりも決め、13.700点。岸は段違い平行棒で13.833点。予選、団体決勝を通し、自身で最も高いスコアをマークした。
第1ローテーションを終え11位に付けた岸の2種目目は平均台。途中ふらつきや着地の乱れはあったが、技を変える冷静な判断で全体をまとめ13.133点。中村はゆかで12.633点。2種目を終え岸は11位、中村は16位につけた。
3種目目の岸は、種目別でも決勝に進んでいるゆかで冒頭にH難度の大技「シリバス」を成功。抱え込み2回宙返りでは着地で跳ねてしまうもこらえ、13.233点。跳馬の中村は、ユルチェンコ1回ひねりを決め、12.833点とした。
岸は最終種目の跳馬でユルチェンコ2回ひねりを決めた。飛距離のある美しい跳躍で13.766点。トータルは53.965点。中村は得意の段違い平行棒で自身の名前がつく「ナカムラ」に成功。落ち着いた演技で最後はガッツポーズを見せた。13.933点をマークしトータルは53.099点。笑顔で五輪最後の演技を終えた。
金メダルはアメリカのスーパースター、S. バイルズ。東京五輪はメンタルヘルスの不調などで金メダルなしに終わったが、今大会は団体決勝に続く2個目の金。個人総合ではリオデジャネイロ五輪以来2大会ぶりの優勝となった。
【個人総合結果】
金 S.バイルズ(アメリカ)59.131点
銀 R.アンドラ―デ(ブラジル)57.932点
銅 S.リー(アメリカ)56.465点
11位 岸里奈 53.965点
(段違い平行棒 13.833点、平均台 13.133点、ゆか 13.233点、跳馬 13.766点)
15位 中村遥香 53.099点
(平均台 13.700点、ゆか 12.633点、跳馬 12.833点、段違い平行棒 13.933点)
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