記者会見で日本代表からの引退を表明したバドミントン男子の桃田賢斗=18日午前、東京都内

バドミントン男子シングルスの元世界王者、桃田賢斗(NTT東日本)が18日、東京都内で記者会見し、日本代表からの引退を表明した。団体世界一を決める国・地域別対抗戦、トマス杯(27日開幕、成都=中国)が代表として最後の大会となる。国内でプレーは続ける。桃田は、代表引退の理由に、体力面や精神面の限界を挙げ、「このまま世界一を目指そうというところまでいけないと判断した」と語った。

2020年1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭って以降、国際大会で思うような成績を残せず、21年東京五輪は1次リーグで敗退した。「交通事故から、苦しいこともたくさんあった」という。それでも、周囲の支えで奮起し、「何回もくじけそうなところを続けてこられた」と感謝した。

今後は、S/Jリーグや全日本総合選手権など国内で競技を続けつつ、バドミントンの普及にも積極的に携わりたい意向を示した。

桃田は香川県出身で、福島・富岡高を卒業。18年に日本男子として初めて世界選手権を制し、19年には史上最多となる国際大会11勝を挙げた。近年は故障に苦しみ、今夏のパリ五輪出場は絶望となっていた。

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