■パリオリンピック™ 体操男子団体決勝(日本時間30日、ベルシー・アリーナ)
体操男子団体決勝が行われ、日本がライバル・中国との激闘を制し金メダルに輝いた。最終種目の鉄棒で2位の日本が、1位の中国を逆転するという劇的な展開で、リオ五輪以来2大会ぶりの王座奪還を成し遂げた。表彰式の後に選手5人でインタビューに応じた。
「みんなに助けられた金メダル」と口を開いた橋本大輝(22)。あん馬で落下した時には「すごい声もかけてくれて、前を向くことができた」と感謝の思いを語った。最終種目の鉄棒では完璧な演技を披露。「鉄棒の前はみんなに背中を押してもらって、背中にみんなの思いを乗せて演技することができた」エースとしての役割を果たし、最高の仲間と共に掴んだ2大会ぶりの頂点について「この4人のおかげできょう最高の演技を出すことができたし、やっぱり諦めなくて良かったし、金メダルを取れて本当に良かった」と結んだ。
主将としてチームを鼓舞し続けた萱和磨(27)は「夢なのかって思うぐらいで、ほっぺたをつねって確認して、本当に夢が叶った、叶えることはできるんだっていうのはすごく思いました」と感無量の様子。
五輪初出場でチーム最年少ながら終始落ち着いた演技を披露した岡慎之助(20)は「1年間苦しいきついトレーニングを重ねてきて、本当にその1年間耐えてきて良かった」とホッとした表情を浮かべ「個人総合1位を目指して頑張りたいと」と早くも次を見据えた。
開口一番「チームで勝ち取った金メダルだと思います、最高です」と話した杉野正尭(25)。2位で迎えた最終種目の鉄棒に一番手で臨んだ。「緊張してたんですけど、後ろにいる(岡)慎之助と(橋本)大輝、絶対この2人ならやってくれるから、伸び伸び演技できました」とチームメートへの信頼を口にした。
3年前の東京五輪で団体銀メダルのメンバー、谷川航(28)は「やっと(金メダルが)取れたっていうことで、本当に体操やってて良かったなって思う」と話し、「この経験を次の世代に伝えていくとかっていうことも必要」と未来へ思いを馳せた。個性豊かな5人が結束して掴んだ、大逆転の金メダルとなった。
*写真は左から、岡慎之助選手、谷川航選手、萱和磨選手、杉野正尭選手、橋本大輝選手
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。