■第106回全国高校野球選手権 千葉大会・決勝 市立船橋 1ー2× 木更津総合(延長10回タイブレーク)(27日・ZOZOマリンスタジアム)

木更津総合が市立船橋を破り6年ぶり8度目の夏の甲子園出場を決めた。試合は1ー1の同点で迎えた延長タイブレーク10回裏、無死走者一、二塁から9番・和田達也(2年)のバントが市立船橋の守備の乱れを誘いサヨナラ勝利。投げては先発・千葉雄斗(3年)が投打で躍動した。

今大会準決勝までわずか4失点の堅い守りと準々決勝ではセンバツベスト4の中央学院を8回コールドで勝利するなど4試合をコールド勝ちで進んだ得点力が目立つ木更津総合。市立船橋とは22年の千葉大会決勝で対戦するも敗戦。両校ノーシードで勝ち上がった決勝戦、2年ぶりの再戦となった今夏はリベンジを果たし見事、聖地への切符を手にした。

先発マウンドに上がったのは今大会ここまで無失点の背番号11の右腕、千葉。その立ち上がりは市立船橋の先頭・合津花道(3年)に中安打を放たれるなどいきなり1死一、二塁と走者を背負った。しかし4番・大野七樹(3年)を空振り三振、5番・大木陽翔(2年)を一ゴロに抑え無失点に切り抜けた。

しかし3回表、先頭の1番・合津に左中間を破る三塁打を放たれると続く2番・平野瞬来(3年)の打球は三塁ライン上に乗る適時内野安打に。1点を先制された。

1点を追う打線は中盤5回裏、6番・鈴木蓮斗(3年)にチーム初ヒットとなる右安打が飛び出すと続く7番・吉澤梢真(3年)が送りバントを決め1死二塁とチャンスを作った。迎えた8番・千葉は初球を振り抜くと打球はセンターの頭を越す適時二塁打に。同点に追いついた。

終盤に入り7回裏、1死走者無しから6番・鈴木が四球で出塁。続く7番・吉澤は空振り三振も一塁走者の鈴木は盗塁。2死二塁から8番・千葉は三ゴロに倒れ得点の好機も活かせず。

8回裏、無死走者無しから途中出場の9番・和田が左二塁打で出塁。1番・庄村はバントを試みるも打ち上げてしまい投飛に。2番・山口は空振り三振。2死を奪われると3番・羽根は申告敬遠。迎えた5番・井上は空振り三振に。試合は9回も両チーム無得点のまま延長タイブレークとなった。

10回表から2番手でマウンドにはエース・石澤順平(3年)が上がった。石澤は5番・大木に送りバントを決められ走者二、三塁とするもその後、三塁走者が守備妨害をとられ2死二塁に。続く6番・本郷秀(3年)から空振り三振を奪うと無失点に切り抜けた。

その裏、無死走者一、二塁から9番・和田が送りバント。するとここまで好投を続けていた工藤が送球エラー。そのまま走者が三塁ベースを回りサヨナラ勝利となった。敗れた市立船橋は2年ぶりの決勝でエース・工藤が14奪三振の熱投を見せるも聖地まで1歩届かず。

≪木更津総合 甲子園の道≫
2回戦 10ー0 京葉 5回コールド
3回戦 11ー3 流通経大柏
4回戦 7ー0 西武台千葉 7回コールド
5回戦 4ー1 翔凜
準々決勝 7ー0 中央学院 8回コールド
準決勝 7ー0 東京学館 8回コールド
決勝 2×ー1 市立船橋

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。