■パリオリンピック™ サッカー男子 予選リーグ 日本ーパラグアイ(日本時間25日、フランス・ボルドー競技場)

サッカーU-23日本代表は予選リーグ初戦で南米予選1位のパラグアイと対戦し、5-0で完勝。前半にMF三戸舜介(21)が先制点を奪い、後半も三戸が追加点を挙げると途中出場の藤尾翔太(23)も2ゴールを決めるなど大量5得点を奪った。56年ぶりのメダルに向け初陣白星発進の日本は次戦28日、マリとの一戦に臨む。

日本のスタメンは、GKに小久保玲央ブライアン(23)、DFに大畑歩夢(23)、関根大輝(21)、木村誠二(22)、高井幸大(19)の4人、MFに山本理仁(22)、藤田譲瑠チマ(22)、三戸舜介(21)の3人、そしてFWに細谷真大(22)、斉藤光毅(22)、平河悠(23)の3トップの布陣となった。

アジア王者の日本と南米王者、パラグアイの一戦。まず日本がチャンスを掴む。前半5分、コーナーキックのチャンスで、ニアに走り込んだ関根が頭で合わせるが、GKにセーブされる。その後も圧倒的にボールを保持し敵陣内に攻め込む日本。19分、左サイドのスルーパスに大畑が追いつきゴール前にクロスを入れると、三戸が落ち着いてトラップし右足を振り抜いた。ボールはゴールネットを揺らし、日本が1点を先制する。

さらに日本に追い風が吹く。25分にパラグアイの選手が平河へのラフプレーで一発退場。日本は10人のパラグアイと戦うことになった。相手のカウンター攻撃にもDF陣が素早い寄せでシュートを打たせない。アディショナルタイムには平河に代わって入った佐藤恵允(23)が強烈なシュートを放つなど、試合の主導権を握った日本が1点リードで前半を折り返す。

後半立ち上がり、日本はパラグアイのセットプレーに苦しめられる。5分にはフリーキックから、ペナルティエリア内でシュートを浴びる。11分にはコーナーキックからのこぼれ球に強烈なシュートを打たれるが、サイドネットに救われる。

中盤に入り、日本は素早いパスが繋がるようになる。19分に、左サイドでボールを持った斉藤が個人技で一人かわして、ゴール前の三戸にピンポイントクロス。フリーの三戸が頭で合わせて、この日2点目となるゴールを奪い、2-0とリードを広げる。24分には右サイドからのクロスをゴール前で斉藤が落とし、走り込んできた山本が狙いすました一撃。ボールはゴール右隅に突き刺さり、3点目を奪った。

さらに後半から入った藤尾翔太(23)が2ゴールを奪い5得点の日本が、南米の雄・パラグアイに勝利。日本は2000年シドニー大会以降、初戦に勝利した3大会(シドニー、12年ロンドン、21年東京)は全て決勝トーナメントに進出している。

試合後、大岩監督は「相手に退場者が出たんで、ボールを支配する時間が長く大量得点につながりましたが、次に向けて準備していきたいです。もう一つ一つ勝つだけですね、その先に決勝トーナメントに行けると信じていますので」と話し、次戦のマリ戦を見据えた。

3点目を決めた山本は「家族が見にきてる前で最高のゴールという形でチームに貢献できたのはうれしかった」と笑顔を見せた。28日のマリ戦に向けて「次勝ったら決勝トーナメントが見えてくると思うので、次の試合、全力で勝ちたいと思います」と力を込めた。

大岩ジャパンは、8大会連続12回目となる五輪切符を獲得。1968年メキシコ大会以来56年ぶりのメダル獲得を目指す。パリ五輪で日本はグループDに入り、25日にパラグアイ、28日にマリ、31日にイスラエルと対戦。グループ上位2チームが準々決勝へと駒を進める。

【試合日程】※日本時間
■予選リーグ
7月25日 日本 5-0 パラグアイ(フランス・ボルドー)
7月28日 日本VSマリ(フランス・ボルドー)
7月31日 日本VSイスラエル(フランス・ナント)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。