いよいよあさって(26日)パリ五輪が開幕するが、上山市出身の半田陸選手がけがのため、代表を離脱したことがわかった。そのため県内出身で五輪に臨むのは4人。4人の五輪への思いをまとめた。
世界ランキング2位、「史上最強」とも言われ、52年ぶりのメダル獲得を目指すバレーボール男子日本代表。
そのメンバーの1人として出場するのは、川西町出身のミドルブロッカー・高橋健太郎選手(29)。
米沢中央高校に進学後、バレーボールを始めた高橋選手。
高校でバレーの基礎を磨くと、2メートル近い高さと身体能力ですぐに注目され世代別の日本代表に。当時、将来の目標についてこう語っていた。
(高校3年・高橋健太郎選手)
「期待されている分、自分も日本代表に入りたいし、五輪で活躍したい」
その後ワールド杯バレーなど日本代表の中心選手として活躍し、初めて掴み取った五輪出場。得意のブロックで世界に挑む。
(バレーボール男子日本代表・高橋健太郎選手)
「東京五輪にかけてきた4年間、出られなかった悔しい思いを踏まえてようやくスタートラインに立った気持ち。金メダルを取るのを最大の目標として必ず形に残して、結果を残して笑顔で帰りたい」
バレーボール男子日本代表の初戦は27日、ドイツと戦う。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
ボクシング男子71キロ級に出場するのは、山形市出身の岡澤セオン選手(28)。
日大山形高校に進学後、ボクシングの世界に飛び込んだ岡澤選手。メダル候補として挑んだ東京五輪では、2回戦で敗れ涙を飲んだ。
その悔しさをバネに猛練習に励み、世界選手権で日本選手として初めて優勝を果たすと、去年、階級を代えて臨んだアジア大会で日本勢としては29年ぶりとなる金メダルを獲得し、2度目の五輪の切符を掴んだ。
(ボクシング男子71キロ級・岡澤セオン選手)
「支えてくれた人たちに恩返しをする番だと思う。しっかり結果を出して『岡澤セオンを応援してよかったな』『見てよかった』と思ってもらえるような結果を出したい」
ねらうは悲願の金メダル! ボクシング男子71キロ級は28日から始まる。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
(県庁訪問時・鈴木透生選手)
「水球日本代表は世界で一度もベスト8に入ったことがない。新たな歴史をということでベスト8への壁を突破したい」
大きな目標を掲げ水球男子日本代表として出場するのは、山形市出身の鈴木透生(とうい)選手(24)。
183センチの高さを生かした守備とスピードが武器で、どのポジションでもこなせるオールラウンダーな選手。
山形水球クラブのポイントゲッターとして活躍していた当時中学1年の鈴木選手は、将来の目標をこう話していた。
(中学1年・鈴木透生選手)
「自分はまだ体が小さいのでしっかり飯を食べて体を大きくして、水球の日本代表になって世界で通用する水球選手になりたい」
鈴木選手の五輪出場は前回の東京大会に続き2回目で、今回は主将を務める。
(水球男子日本代表・鈴木透生選手)
「山形人は粘り強さがあると常に小学生のころ監督に言われていた。最後まで諦めずに泥臭いプレーでチームに貢献したい」
水球界のエースとして攻守に躍動する鈴木選手に期待したい。初戦は28日、セルビアと対戦する。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
レスリング女子76キロ級に出場するのは、山形市出身の鏡優翔(ゆうか)選手(22)。
6歳まで山形で暮らし、その後、栃木に移りレスリングを始めた。得意とするのはタックル。大学時代にはそのスピードにさらに磨きをかけた。
(レスリング女子76キロ級・鏡優翔選手)
「大学生になって男子選手と練習することが多くなって、男子選手のスピードについて行くことで反応もすごく速くなった。次の技をかけるまでのスピードも自分の中で速くなったと感じる」
初出場の五輪でねらうのは…。
(レスリング女子76キロ級・鏡優翔選手)
「最重量級で日本女子レスリングはまだ金メダルを取ったことがない。自分が第一号になれるように頑張りたい」
鏡選手の初戦は8月10日に行われる。
山形から世界へ。日の丸を背負って戦う県出身選手たちの熱い戦いに期待したい。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。