26日に開幕を迎えるパリオリンピック™に向け、陸上・110mハードル代表の村竹ラシッド22、JAL)と400mハードルの豊田兼(21、慶応大)が24日(日本時間)、羽田空港から出国した。

日本記録保持者の村竹は、6月の日本選手権で優勝し、五輪代表入り。今月行われたダイヤモンドリーグパリ大会は予選1組をトップで通過(13秒15、+0.1m)したが、足を攣り、決勝を棄権した。状態が心配されたが「(コンディションは)良くなってきていると思いますし、ヨーロッパから帰ってきて練習をけっこうやったんですけど『よく走れているな』って自分でも思えている」と話すなど、順調な様子だ。

五輪では「もし話す機会があれば積極的に交流できたら嬉しい」と、国内外問わず陸上以外のアスリートとの交流も楽しみにしている。

「決勝進出とメダル獲得を目標にしているので、そこをちゃんとオリンピックという大舞台でも達成したい。大舞台に臆さずにしっかりいいパフォーマンスが出来たら嬉しい」と村竹。初の大舞台へ、意気込んだ。

父がパリ出身の豊田は大量の味噌汁持参

400mハードル代表の豊田も初の五輪に挑む。日本選手権は日本歴代3位となる47秒99の自己ベストで優勝。110mハードルとの“二刀流”での代表入りを目指したが、太もも裏の違和感で準決勝を棄権した。「今やれることをやって7月までは練習をちゃんと積んできていると思っているので、最後、調整して力を発揮するだけかなと思ってます」。

父はフランス・パリ出身。豊田自身も何度もパリを訪れ、幼少期は、半年ほど滞在していたこともあるという。慣れ親しんだ地での大舞台となるが“日本の味”を持参。「お味噌汁とかは大量に持ってきました」と笑う。

初めて出場するシニアの国際大会が父の母国・フランスで開催されるオリンピックとなる豊田。「すごく緊張はしていたんですけど、日本選手権に比べるとよりチャレンジャー。予選の組がどうなるかわからないですけど、BIG3と言われるワーホルム選手やベンジャミン選手とあたる可能性は全然あると思うので、そういった選手に前半からくらいついていきたいなと思います」と心躍らせる。目標は決勝進出。「自己ベストを目指して、頑張っていきたいと思います」と語った。

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