7月20日、兵庫県姫路市のウインク球場で行われたプロ野球のフレッシュオールスター。次世代のスター候補が集結したこの試合で、昨年度の高校野球を沸かせた地元関西出身の期待のルーキーが躍動しました。

 イースタンリーグの先発として輝きを魅せたのは、地元兵庫の滝川第二高校出身、昨年のドラフト2位で楽天に入団した坂井陽翔投手。「初めから真っ直ぐで行くと決めていた」と言葉どおり、ストレートでぐいぐい攻めまくります。

 3人の打者に対して、すべてストレートで押し切って、1奪三振を含む三者凡退。一回り大きくなった体とともに、プロに入団してからの成長の跡をみせました。

 「高校の時もこの球場で投げていたが、その時よりも大きな声援をいただいて気持ちよく投げることができた」と振り返った坂井投手。「(将来は)日本を代表する投手を目指したい。きょうはきょうで課題が見つかったのでしっかり修正して、次のピッチングにつなげていきたい」と今後の成長を誓いました。

 1回裏、ウエスタンリーグの先発マウンドに上がったのは、その坂井投手がライバルとして意識しているというソフトバンクの前田悠伍投手。

 大阪桐蔭、そして侍ジャパン高校代表のエースとして日本を初めての世界一に導いた逸材も、ドラフト1位入団の期待にたがわぬ投球を見せます。持ち味のストレートに加えて切れ味鋭い変化球で、こちらもイースタンの各打者を1つの三振を含む3者凡退に抑え込みました。

 「キャッチャーの堀柊那選手(オリックス)とは高校ジャパン以来のバッテリーだったが、練習の時から上手くなっているなという印象で、投げやすかった。今は真っ直ぐを強くするという課題に取り組んでいる。順調にきているので、もっともっとレベルアップして1軍の舞台で活躍できるように頑張りたい」と、成長への手ごたえとともに更なる努力を口にしました。

 高卒1年目で迎えたプロとしての注目の舞台。将来のスターを一目見ようと満員の観衆が詰めかけたウインク球場で、声援に応える輝きを魅せた両投手。これからの飛躍に期待です。

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