バドミントンの男子シングルス元世界王者の桃田賢斗(29、NTT東日本)が18日に会見を開き、日本代表から退くことを発表。代表活動を振り返り「約10年間、ほとんどがしんどいことだらけでしたけどすごく貴重な経験をさせていただきましたしとても充実した代表人生だったかなと思います」と語った。

代表に至った理由として「2020年の1月の交通事故から苦しいこともたくさんありましたし自分の中で思うようなプレーだったり、自分なりに試行錯誤はこうやってきたつもりではいたんですけど、気持ちと、体のギャップというか」と話し、「世界一をまた、目指そうというところまで行けないなと判断したところと、まだ自分が動けるうちに、そのジュニアの選手だったりバトミントンをしている競技の人たちともっともっと羽を打つ時間が欲しいなと思って代表を引退しようと決意しました」と語った。

東京五輪を翌年に控えた2020年1月、マレーシアマスターズ優勝後に空港への移動中に交通事故に遭遇。運転手が死亡し、桃田も顎、唇、眉間などを裂傷、全身打撲の怪我を負った。その後、目の不調でシャトルが二重に見えたため、精密検査の結果、右眼窩底骨折で全治3カ月を要することが判明した。

目の手術後、「僕なりにトライはしたんですけど、ちょっともう、うん・・・・」と言葉を詰まらせ「その世界のトップの人たちと戦うレベルにはもう、厳しいかなと思いました」と振り返った。

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