パリオリンピック™の卓球日本代表が18日、事前合宿地に向かうため羽田空港を出発した。
出発セレモニーで男子のエース張本智和(21、智和企画)は「僕にとって2度目のオリンピックとなります。前回は満足のいく結果ではなかったですが、今回は3つの種目全てでメダルを取れるように全力で頑張ります。応援よろしくお願いします」と挨拶。
団体戦では戸上隼輔(22、井村屋グループ)、篠塚大登(20、愛知工業大)の3人で挑み、東京五輪(銅メダル)に続くメダル獲得を目指す。
張本はシングルス、団体戦、混合ダブルスに出場。「この1週間の合宿でいい練習ができたので、現地でしっかり疲れを取りながら全員が100%に持っていけるように、あとはやるだけ」とここまでの練習に手ごたえを感じているようだ。
シングルスにも出場する戸上は「本当に(本番が)近づいてきているなっていう実感もしますし、過酷な選考レースを勝ち抜いてきたこの自信っていうのはパリに繋がると思いますし、自信を持って挑みたい」と初の五輪に向けて意気込みを語った。
篠塚は「結構緊張感も出てきて、自分は団体戦だけなのでまだもう少し時間があるので、最後までやることをやりきって臨みたい。自分は一回、腰を壊していたこととか、卓球もできない時期もあったので、最後はここで後悔しないようにやりきりたいです」と静かに闘志を燃やした。
厳しい選考レースを勝ち切ってつかんだ五輪代表。張本は「本当にあっという間の3年間だったので特に一瞬一瞬を噛み締める余裕もなく。目の前の試合に全力で戦ってきたからこそこの3人が選ばれたと思うので、間違いなく今の日本のトップ3ですし、僕たちなら団体でもちろんメダル取れると思う。仲間を信じて、あとはやるだけ」と気持ちを新たにした。
また、オリンピックで会ってみたい選手を聞かれると、張本は「サッカーが好きなので、アルゼンチンの(フリアン)アルバレス選手ですかね」とアルゼンチンの“至宝”を挙げた。隣で悩む戸上は張本から「オリンピック、プロレスないから(笑)」と切り込まれる中、「最近ネーションズリーグだったりとか、試合で見ていた選手がオリンピックに出ると思うので、バレーの選手に会えたら」と回答。
篠塚は「バスケってありましたっけ(笑)」と一度確認すると「自分は河村(勇輝)選手で、結構プレーも見たことがあって。会ってみたいなと思います」とした。
東京五輪の男子シングルスでは、張本がベスト16で敗退。男子団体は銅メダルを獲得し、東京五輪から正式種目となった混合ダブルスは、水谷隼/伊藤美誠ペアが初代王者に輝いた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。