日本時間の17日朝に行われたメジャーリーグのオールスターゲーム。
大谷選手はホームランを放ち、メジャーリーグ史上初の偉業を達成しました。

試合前、特別仕様のキャップとパーカ姿でチームメートのフリーマン選手たちと球場入りした大谷選手。
MLB専門局の取材を受けたり、チームメートと写真撮影していました。

テキサス州名物のカウボーイハットを持ってグラウンドに出てくると、ユニホームを着た女の子に優しくかぶせます。

アメリカン・リーグ先発はオリオールズのバーンズ投手。
大谷選手がMVPを獲得した2021年に最優秀投手に与えられるサイ・ヤング賞に輝いた右腕です。

注目の第1打席は、フルカウントからしっかりと見極め、フォアボールで出塁しました。

その後、メジャー屈指の強打者、フィリーズのハーパー選手がヒットを放つと、大谷選手は一気に3塁へ。

普段は敵同士の大谷選手とハーパー選手がジェスチャーを送り合う、オールスターならではの光景も見られました。

そして、両チーム無得点で迎えた3回の第2打席、ノーアウト1塁2塁と絶好のチャンスで回ってきました。

相手は、この回から登板したレッドソックスのハウク投手。

待望の瞬間が訪れたのは3球目でした。
変化球をしっかり捉え、打った瞬間、確信歩き。

オールスター戦、自身初めてのホームランとなりました。

両手を上げ、横にフリフリしながらダイヤモンドを回る大谷選手。
ダイヤモンドバックスのマルテ選手とハイタッチを交わし、ベンチでチームメートから祝福を受けました。

大谷選手の打席中にインタビューを受けていた、今シーズン34本のホームランを放っているヤンキースのジャッジ選手は「信じられないことばかりだよ。トミー・ジョン手術からのリハビリ中なのに」と語りました。

そして、このアーチで偉業も達成。

3年前に出場したオールスターゲームで先発し、勝利投手となっている大谷選手。
オールスターでの勝利投手とホームランを記録したのは、メジャーリーグ史上初の快挙となりました。

そして、5回に迎えた第3打席、相手は最速167km/hの速球を誇るアスレチックスの守護神・ミラー投手。

内角低めへのスライダーにバットが空を切り、空振り三振となりました。

それでもオールスター初ホームランに初打点と大活躍。
会見で大谷選手は次のように語りました。

大谷選手:
あんまりオールスターで打ててなかったので、まずいいヒットが出たのが自分としてはホッとしました。やっぱりゲームが今日楽しかったですし、そこで打てたことが一番自分にとっては特別な瞬間だなと思います。

──空振り三振に打ち取られたミラー投手との対戦については?

大谷選手:
いやもう素晴らしかった。全球種、スライダーも威力のあるボールで、ちょっと難しい、素晴らしい投球だった。

──印象に残った選手は?

大谷選手:
この前まではア・リーグの敵として数多く出ていた選手たちもいましたけど、その中ではブライス・ハーパー選手は試合前に一緒にケージワークしたりとか、どういう練習しているのかと見たりとかはしていたので、すごく勉強になりました。

そして、大谷選手は「もう早くLAに戻って良い休日を過ごして、また後半戦、いい野球ができる準備をしたいなと思います」と話しました。

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