青山高治 キャスター
先週の広島カープのプレーから解説者の天谷宗一郎さんが選ぶ「ココを “しゃ” べりたい」のコーナーです。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
ちょっと悩みましたけれども、この選手。この選手たちっていう表現でいいんですかね、紹介したいと思います。

青山高治 キャスター
天谷さんが悩むのも無理はないといいますか、先週は試合が少なかったですよね。こういう日程の中で3試合やって2勝1敗。

先週の広島カープ(マツダスタジアム)
7月9日(火)広島 3-5 巨人
7月10日(水)広島 - 巨人 降雨ノーゲーム 島内颯太郎 登録抹消
7月11日(木)試合なし
7月12日(金)広島 4-3 ヤクルト ヒーロー 小園海斗・秋山翔吾
7月13日(土)広島 1X-0 ヤクルト ヒーロー 石原貴規
7月14日(日)広島 - ヤクルト 雨天中止

その中で天谷さんが “しゃ” べりたい選手とは…

天谷宗一郎 さん
栗林良吏 投手を筆頭に中継ぎ陣です。金曜日と土曜日、床田寛樹 投手と 大瀬良大地 投手が6回をしっかりと投げ切っているんですけれどもそのあと、土曜日なんか延長戦になっているわけです。8人を5人の投手でヒット3本に抑えているんです。

栗林投手に話を聞いたときにすごく印象的な言葉が残っていて、「島内投手は抹消になったので、ぼくまで倒れたらチームが終わる」―。けっこう自分の立ち位置をしっかりと理解している言葉だなってすごく感じたんです。その中でしっかりとセーブシチュエーションでセーブを挙げる。

この試合もクリーンナップ3番・4番・5番に対してアウトを取って、安どの表情。この2試合にかける思いがすごく伝わってきた栗林投手のピッチングだったなと思います。

青山高治 キャスター
なんか、ちょっと鳥肌が立つような話ですね。

中根夕希 キャスター
まさにチームワークだなと思います。長いシーズンの中でこれから暑い夏を迎える。島内投手がこれまでがんばったけど、いっぺんちょっと退いてるからこそ、残ったおれたちでがんばるぞっていうのが、いいですね、チームワークって。

天谷宗一郎 さん
去年、栗林投手が調子が悪くて2軍調整になったときに「島内投手の姿にすごく勇気をもらった」って言ったんですよ。だからこそ、次は「ぼくがやる番だ」って言っていて、中継ぎ陣の関係性ももちろんなんですけれども、栗林投手と島内投手は同級生で、刺激し合う2人の姿っていうところにすごくいいものを見せてもらったなと思いますし、これからもどんどん2人で高めていってほしいなと思います。

青山高治 キャスター
中継ぎ陣って、リリーフのみなさんでつくってきたブルペンならではの試合展開を見ながら肩を作ってという…

天谷宗一郎 さん
解説になって一番思うのが、中継ぎ陣は1球でゲームを壊してしまう、そういう怖さがあると思うんですけれども、難しいところで投げているからこそ、毎回、がんばれって思って見ています。

青山高治 キャスター
まさに週末は島内投手に向けてのメッセージをピッチングで見せてくれたという展開でした。

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