■EURO2024 決勝 スペイン 2-1 イングランド(15日、ドイツ・ベルリン)
スペイン(FIFAランク8位)がイングランド(FIFAランク5位)を2‐1で下し、3大会ぶり4度目のEURO制覇を成し遂げた。スコアレスで迎えた後半2分、ニコ・ウィリアムズ(21)のゴールで先制するが、28分にイングランに同点に追いつかれる。それでも41分、途中から入ったミケル・オヤルサバル(27)の勝ち越しゴールで逃げ切った。これまでの最多優勝は3度でドイツとスペインが並んでいたが、今回の優勝でスペインが史上最多記録を更新しEURO4度目の優勝となった。
スペインはグループリーグを3戦全勝で首位通過。決勝トーナメント1回戦のジョージア戦(同74位)に快勝したが、準々決勝のドイツ(同16位)とは延長までもつれ込む死闘を制した。そして準決勝のフランス戦(同2位)では先制されるが、16歳、ラミン・ヤマルのEURO史上最年少ゴールで同点に追いつき、 ダニ・オルモ(26)の勝ち越しゴールで逆転に成功、6戦全勝で決勝進出を決めた。
序盤は両チームともに静かな立ち上がりとなった。相手の出方を見ながらボールを回し、攻撃の機会を伺う。最初にチャンスを掴んだのはスペイン。前半12分、ウィリアムズが左サイドを切れ込み、ペナルティエリア内に侵入。シュートを放つがDFにブロックされる。
その後もスペインがボールを保持し、17歳になったばかりのラミン・ヤマルや、3試合連続ゴールのオルモが敵陣内に攻め込むがイングランドの固い守備を崩せない。42分にもスルーパスに反応したアルバロ・モラタ(31)がゴール前に侵入するが、フィニッシュまで持っていけず、前半を0‐0のスコアレスで終える。
後半立ち上がり、スペインは自陣から2回のボールタッチで右サイドのヤマルへ。ヤマルが中に切り返して冷静にクロスを入れると、ファーサイドを走り込んできたウィリアムズがダイレクトでシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。スペインが1点の先制に成功する。
勢いづくスペインは、モラタのシュートや先制点を奪ったウィリアムズが強烈ミドルを放つなど果敢に追加点を狙いに行く。中盤以降も試合を支配し、鋭い縦パスやサイド攻撃などで再三に渡りイングランドゴールを脅かす。
しかし28分、イングランドに一蹴の隙を突かれる。右サイドをブカヨ・サカ(22)に攻略され、ゴール前へクロス。途中出場のコール・パーマー(22)に地を這うシュートを打たれ、1‐1の同点に追いつかれる。それでもスペインは、41分ハーフウェイライン付近からワンタッチでボールを繋ぎ、左サイドからのクロスに途中出場のオヤルサバルが執念のシュートで2-1と勝ち越しに成功し、そのまま逃げ切った。
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