■ラグビー リポビタンDチャレンジカップ 日本代表 23-25 ジョージア代表(13日、ユアテックスタジアム仙台)

9年ぶりに復帰したエディー・ジョーンズヘッドコーチ(64)率いるラグビー日本代表(世界ランキング12位)がジョージア代表(同14位)と対戦し、23‐25で敗れた。第2次エディー・ジャパンがテストマッチ初白星はならなかった。

速さを武器とする「超速ラグビー」を掲げる日本は前半立ち上がりから相手陣内に攻め込み、ラインアウトからボールを繋ぎゴールに迫る。11回の連続攻撃でジョネ・ナイカブラ(30)がトライ、李承信(23)のゴールも決まり、7-0と先制する。その後ジョージアに2本のペナルティゴールを許し、6-7と1点差に詰め寄られるが、日本も17分に李がペナルティゴールを決め、10-6とリードする。

しかし19分に下川甲嗣(25)が危険なプレーで、10分間の一時退場を命じられピンチに。自陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込まれトライを許し、10-11と逆転されてしまう。それでも25分、この日キックが好調の李がペナルティゴールを決め、13-11と逆転に成功する。

その直後、下川の判定がレッドカードに変更され退場処分、日本は一人少ない14人で戦うことになった。すると28分、ジョージアにディフェンスラインの穴を突かれトライを奪われ、ゴールも許し13‐18と再び逆転され前半を終えた。

後半開始前、円陣で主将のリーチ マイケル(35)が檄を飛ばすが、1人少ない日本はジョージアに押し込まれる場面が目立つ。それでも後半16分、李がこの日3本目となるペナルティゴールを成功させ、16-18と2点差に詰め寄る。

ここから日本が攻撃のリズムを掴み、素早い展開ラグビーを見せる。5mラインアウトからFW、BK一体となってボールを繋ぎ、相手ゴールに迫る。会場からは“ニッポンコール”も沸き起こり、ゴール前で両チームの必死の攻防が続く。日本はFWがボールをキープしてジョージアのディフェンスをひきつけると、最後は左に展開し、長田智希(24)が、ゴール左に飛び込む代表トライをあげた。李のゴールも決まり、23-18と日本が再び逆転に成功する。

しかし32分、途中出場のサナイラ・ワクァ(28)が反則を犯し、10分間の退場。13人になった所を攻め込まれ、ジョージアの屈強なFW陣にトライを奪われる。23‐23の同点とされ、ゴールも決められ23-25と再び逆転を許す。最後まで勝利を目指した日本だがジョージアの守備を崩せず、敗れた。

“第2次エディー・ジャパン”の初陣となった、6月22日のイングランド戦は17-52と完敗。7月6日に若手中心のJAPAN XVを率いて、ニュージーランドの先住民マオリ系で構成するマオリ・オールブラックスに26-14で勝ったものの、非テストマッチ(強化試合)だった。

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