カープの話題です。今シーズン走攻守全てでチームを支えている上本選手の特集です。
華麗な守備から打席でのルーティーンの裏側までを直撃しました。
【ヒーローインタビュー】
「全員で戦っていくことは間違いないんですけど、僕はスエ(末包)が帰ってくるまで頑張ります」
先月、首位を走るチームに衝撃が走った主砲末包の負傷離脱。
そんな緊急事態でチームを救ったのがプロ12年目・上本崇司でした。
1か月半ぶりに1軍に昇格すると、スタメン3試合目のスワローズ戦では自身初1試合2度のタイムリー。
走攻守すべてで頼りになる帰ってきたベテランに佐竹さんが直撃です。
―どんな意識で試合にのぞんでいますか?
【上本 崇司 選手】
「やっぱり怪我して試合に出られない。(離脱中の)チームの状態がいい。自分の中ではちょっと悔しい思いが強かったので、試合に出るからにはワンプレーワンプレー全力で一生懸命やることだけ考えてます」
常に全力プレーの上本選手。
今シーズン、打席でよく見せるある動きに注目しました。
―スイングするじゃないですか。よく尻もちついてません?
【上本 崇司 選手】
「はい、はい。つきます。あれはまず打つ球を決めて、そこに来たら絶対フルスイングして、ホームラン狙ってます」
―狙うタイミングは
「初球もしくはバッティングカウント」
―もうヤマ張っちゃう?
「ヤマを張ります。じゃないと打てないです」
そして、上本選手といえば、きわどいボールに迷いなく飛び込むダイビングキャッチ。
実はこのプレーにも本人なりの理由がありました。
【上本 崇司 選手】
「最近よく『大げさじゃない?』と結構言われるんですよ。そんな難しくないのにダイビングしてこけるみたいな。よく言われるんですけど、別にかっこつけてるわけじゃない。必死プラスそっちの方が、とれる確率が高いからそうしてる。飛んだ方が目線がぶれない。走ってる方が、目線がぶれるんですよ。このまま(同じ目線で)いけるんで、ずれないです。
でも難しいですよ。恐怖心もありますし」
―何割ぐらいとれる確証がある?
【上本 崇司 選手】
「8,9割は。はい。」
思い切りの良いプレーが持ち味の上本選手。そのスタイルがゆえに起こった珍しいトリックプレーがありました。
― 巨人戦ではなかなか見られないプレー。外野手で秋山選手にグラブトスをするという。
左中間への鋭い打球を捕球するとセンター秋山選手へなんとグラブトス!結果はセーフでしたが内野連携のようなトリックプレーでした。
―あんなの見たことなかったですけど。
【上本 崇司 選手】
「僕も見たことないです。打球を追ってる瞬間に色々考えていました。あそこでとると1回転しないといけない。その分、時間が遅れる。それプラス僕の肩はアキさんよりは強くない。
ということを考えると、アキさんもちゃんとカバーに来てくれてて、トスした方がワンチャン、セカンドでアウトになるんじゃないかなと思って、自分の勝手な判断でトスしました」
―後々何か言われませんでした?
【上本 崇司 選手】
「言われました。『びっくりした』と言われました。『俺が見てなかったらやばかったよ』みたいな。あれ僕じゃないです。アキさんのおかげです」
そんな上本選手、実は少し不満なことがあるそうで。
【上本 崇司 選手】
(末包選手の打撃ルーティーン)
「あいつ、マネしてるんですよ。僕のマネしてるんですよ」
そのルーティーンがこちら。
打席へ入る前に脇腹をポンポンと叩く仕草なんですが、末包選手も若干大げさに叩いています!これについて、以前スポラバのインタビューでは
【末包 昇大 選手】
(打席に入る前に脇をグイーングイーンとやって、ポンポンやってるじゃないですか)「よく見てますね。崇司さんがよくやるので、僕が勝手に、あれはそうですね、脇腹怪我しませんように、っていう。おまじないです」
【上本 崇司 選手】
「あれ今もうスエのみたいになってますよね。僕が最初なのに!」
―末包選手のをパクったみたいな
【上本 崇司 選手】
「僕が最初なのに。」
―末包選手は脇腹を痛めないおまじないでやっているらしいけど上本選手はなぜ?
【上本 崇司 選手】
「僕はルーティーン、プラスかっこつけです。カッコよくはないんですけど、なんか自然とやっていて、はじめてやって打ったんですよ。もうやめれなくなっちゃいました。カッコつけちゃったっす。カッコよくはないんですけど」
ここからが勝負のシーズン後半戦、頂点を目指すためには頼れるベテランの存在が必要不可欠です。
―現在上位のカープなんですけど、後半戦、これからの戦い次第ではアレも見えてくる。
【上本 崇司 選手】
「ありますね。優勝、優勝。(優勝)しかないですから」
<スタジオ>
5月に負傷離脱があった上本選手ですが、1軍復帰後は全力プレーで、チームを救う活躍が目立っていますよね。
【TSS野球解説者・山内泰幸さん】
「ベテラン選手が走攻守全てで、全力プレーを見せることで若手選手の手本になる。試合の成績ももちろん大切だが、それ以外のところでもチームに対する貢献度は高いと思う」
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