逆転に次ぐ逆転、藤崎台が大きく揺れました。夏の高校野球・熊本大会、第3シードの文徳対天草工業は最終回までもつれる大熱戦となりました。
8回表、3対3の同点に追ついた文徳は2アウト3塁で5番の水口。
天草工業エースの山中から弾丸ライナーで運んだ2ランHR。
この回合わせて3点を挙げ、文徳が5対3と試合をひっくり返します。
2点を追う展開となった天草工業ですがその闘志は消えていませんでした。
その裏、ワンアウトからフォアボールと3番 増田、4番 山崎陽大の2連打で満塁のチャンスを作ります。
打席には5番 キャッチャーの吉岡、「天草工業で野球がしたい」と長崎からやって来た2年生です。
【天草工業 吉岡 奏志郎 選手】
「『決めてやろう、チームを勝たせてやろう』と思ってました」
文徳 ライトの川端が懸命に伸ばしたグラブの先をかすめるタイムリー3ベース。
ランナー3人が帰り6対5と逆転に成功します。
さらに、7番 山崎 歩大にもタイムリーで7対5と天草工業がリードを広げ、球場が揺れる中、ゲームは最終回へ。
文徳も第3シードの意地を見せ、2番・永見のタイムリー2ベースで1点差とします。
土壇場で2アウト3塁・2塁、前の打席でタイムリーの文徳・林田に対し、天草工業・山中、渾身の131球目。
【西村 勇気アナウンサー 実況】
「初球打ち、打ち上げた。レフトフライ、つかんだ。3アウト、試合終了。7対6、第3シードの文徳を破って天草工業、旋風をこの藤崎台に巻き起こしました」
【天草工業 吉岡 奏志郎 選手】
「最高です。終盤まで気持ちを切らすことなく、(あきらめずに)戦おうと思ってました」
12日の結果です。
リブワーク藤崎台のもうひと試合は高専八代が勝ちました。
県営八代野球場、熊本商業が延長10回、タイブレークで済々黌を破っています。岱志が宇土に逆転勝ちで3回戦進出です。
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