■MLB カブス 3ー5 フィリーズ(日本時間4日、米イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が本拠地でのフィリーズ戦に先発。今季16度目のマウンドで8勝目を狙ったが6回、86球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振8、四死球1、失点3(自責点3)で防御率は3.16。勝敗はつかなかった。鈴木誠也(29)は“4番・DH”でスタメン出場、4打数無安打で打率は.257。2試合ぶりのノーヒットに終わった。

今永は16度目の先発でメジャー15球団目となるフィリーズと初対戦、フィリーズは今季好調で85試合で56勝29敗で貯金「27」、ナ・リーグ東地区で2位のブレーブスに9ゲーム差をつけて首位を独走状態。

しかし、WBCアメリカ代表のJ.T.リアルミュート(33)は右ひざを故障し、6月中旬に離脱。さらにオールスターで大谷を抑えてナ・リーグファン投票最多得票のB.ハーパー(31)、DH部門で大谷と最終投票になったK.シュワーバー(31)もケガと苦しい状態になっている。

今永は立ち上がり、先頭のB.ストット(26)には厳しいコースを攻めたが審判がストライクを取ってくれず四球。それでもオールスターファン投票で出場が決まった2番・T.ターナー(31)はスプリットで空振り三振、ナ・リーグ打点トップの3番・A.ボーム(27)はストレートを詰まらせてライトフライ、4番・N.カステヤノス(32)は高めのストレートで空振り三振と先頭を出しても落ち着いて後続を打ち取った。

2回も先頭をサード内野安打で出塁させたが、6番・W.メリフィールド(35)をスプリットでサードゴロ併殺打、7番・C.パチェ(25)は外角高めのスイーパーで見逃し三振とフィリーズ打線に的を絞らせないピッチング。

するとその裏、2死二塁から8番・P.クロウ=アームストロング(22)がライト線へタイムリーツーベース、今永に援護点をプレゼント。

しかし、3回、1死走者なしで9番・R.マーチャン(25)にカットボールが甘く入り今季3号の同点ソロを浴びた。それでもここから切り替えて、2巡目、1番・ストットを150キロのストレートで空振り三振、2番・T.ターナーも150キロのストレートと2者連続三振で流れを切った。

カブスは4回、2死一塁からまたも8番・クロウ=アームストロングが左中間へタイムリーツーベース。2対1とカブスが勝ち越し点を奪った。

勝ち投手の権利のかかる5回、今永は2死から第1打席でホームランを打たれた9番・マーチャンにツーベースを浴びて得点圏に走者を許したが、1番・ストットをファーストゴロに打ち取って勝ち投手の権利を手にした。

6回、先頭打者の2番・T.ターナーをスプリットでタイミングを外したがサードへのボテボテのゴロで内野安打、アンラッキーなヒットを許した。3番・ボームは1球目を打ち上げてファーストファールゾーンへ。しかし、1塁手のM.ブッシュ(26)も落下地点に入ったが、フェンス際のシートが気になり捕球できず、ブッシュもシートを乗り越えてしまった。

アンラッキーが続いた今永、ボームへの2球目、外角低め143キロのストレートを完璧に弾き返され左中間スタンドへ逆転のツーラン。ナ・リーグ打点トップのボームに痛恨の一発を浴びた。今永は6回、86球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振8、四死球1、失点3(自責点3)で防御率は3.16。

2対3と1点を追うカブスは7回、2死二塁から3番・C.ベリンジャー(28)がライト前へ同点タイムリー、好投した今永の負けを消した。粘りを見せたカブスだったが8回、3人目T.ミラー(28)がフィリーズ打線につかまり2失点、接戦を落とした。

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