熱い戦いがまもなく始まります。7月6日土曜日に開幕する夏の高校野球熊本大会。TKUは熊本国府と熊本工業に注目して取材しました。解説を交えてお伝えします。
【熊本国府高校 野田希主将】
「国府高校はまだ夏の甲子園には出場したことがないのでやっぱりチャレンジャーの気持ちで夏の初出場に向けて全員でもう一度頂点を取れるように頑張りたいと思います。」
第一シード、春夏連続の甲子園出場を目指す熊本国府。
制球力抜群で背番号1を背負う坂井理人は多彩な変化球で相手を的を絞らせません。また、下半身を中心にトレーニングに励んだ結果春のセンバツから体重が3キロアップ。
最速140キロのストレートはさらにキレが増しました。
坂井の後を受けてマウンドに登るのはトルネード気味に体をひねって投げるサウスポーの植田凰暉。
変化球はスライダーの1球種のみですが、バッターの手元でナチュラルに動く130キロ台中盤のストレートは球速以上の威力を感じさせます。
県内屈指の2枚看板が安定した投球を見せる中、攻撃力のアップを急いでいます。
【熊本国府高校 野田希主将】
「全国でも指折りのピッチャーたちと対戦することができて、自分たちの力のなさをすごく実感して。」
センバツ甲子園では学校初の甲子園1勝を挙げたものの2試合とも14三振を奪われるなど打線に課題を残しました。
実戦的なバッティング練習では各打者が集中して鋭く強い打球を打つことを心がけます。
また、内野は全員高い守備力を要求されるショート経験者で固め、県内屈指の布陣を敷いています。
【熊本国府高校 野田希主将】
「(センバツの敗戦で)部員一人一人が練習に取り組む姿勢も変わってきたのでその練習の成果を夏に発揮できたらと思っています。」
「熊本工業が一番気になってて今年に入ってから対戦することはまだないんですけど、1年生大会の決勝でも負けてますし、リベンジしたい気持ちは大きいです。」
第1シードの国府からマークを受ける熊本工業。
第4シードで選手個々の能力が高く、中でも最速146キロのエース・廣永大道は
プロ注目の右腕です。
【熊本工業 廣永大道投手】
「ストレートが自分の武器だと思ってるんで、そのストレートでしっかりバッターを抑えていきたいなと思います。」
直球の回転はプロ並みで1分間に2400回転を記録、バッターを圧倒するピッチングが持ち味です。
また、2種類のスライダーに加え挟んで投げるチェンジアップは高い確率で空振りを奪う決め球です。
さらに、試合を作る能力が高い技巧派の2年生山本凌雅も台頭。
この夏は後輩の山本が先発し、試合後半にエース・廣永がクローザー役を務めるプランを描いています。
【熊本工業 廣永大道投手】
「自分たちはまだ1回も甲子園を経験したことがないので」
「小さいころからの、甲子園行くっていうのは夢なんで絶対に甲子園に行きたいなと思います。」
打線もキャプテン濱口翔太を中心にレベルの高いバッターがそろっていて、どこからでも得点を奪えるのが強み。
伝統校が3年ぶりに夏の甲子園なるか、注目です。
夏の高校野球は7月6日、今週の土曜日に開幕、順調に日程が進めば22日(月)に決勝が行われる予定です。
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