先週の前半はヤクルトに3連勝して、東京ドームに乗り込んだ広島カープの週末3連戦。首位固めを目指す巨人とのカードでした。
6月28日(金)巨人 vs. 広島(東京ドーム)
カープの先発は、床田寛樹 。3回ウラには、ピンチの場面がありましたが、ショートの 小園海斗 がフライを追いかけてファインプレー。ランナーは飛び出していてダブルプレー。守備にも盛り立てられ、無失点のまま試合を進めます。
すると5回に6番スタメンで今シーズン、まだホームランがなかった 堂林翔太 が、追い込まれながらも完璧なスイングでカープが1点を先制します。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「完璧です。打ち終わりもかっっこい。華があるんです。ナイスバッティングです」
その後、逆転を許し、迎えた9回。4番・小園のヒットからチャンスをつくると、打席にはベテラン・田中広輔 。まさかのジャイアンツの守護神・バルドナードがワイルドピッチ。
天谷宗一郎 さん
「それぐらい、しっかりプレッシャーをかけることができていました」
これで同点とし、試合は今シーズン、9度目の延長戦へ突入します。
しかし、栗林良吏 が、丸佳浩 にこの日、4安打目のホームラン。サヨナラ負けで、3連戦の初戦をとることはできませんでした。(巨人 3Xー2 広島)
6月29日(土)巨人 vs. 広島(東京ドーム)
2戦目は、2回にランナー・二俣翔一 を2塁に置いて、打席には 矢野雅哉 。「気合」で打ったというタイムリーで2日続けてカープが先制します。
天谷宗一郎 さん
「追い込まれている状況で、しかも若い2人で1点を取る。ここに価値があります」
先発の “ノーヒットノーラン男” 大瀬良大地 は、6回まで3塁を踏ませない気迫のピッチング。前日、ホームランを打った丸をダブルプレーに仕留めてガッツポーズ。無失点イニングをカープ歴代2位となる35と1/3回に伸ばします。
大瀬良大地 6回1/3 球数109 被安打4 奪三振3 失点0
天谷宗一郎 さん
「安定感抜群のピッチングを見せてくれています」
継投に移ったカープは8回、セットアッパー・島内颯太郎 が、フォアボールやヒットで満塁のピンチを招くと、めずらしく新井貴浩 監督がマウンドへ。島内に対して直々にゲキを入れます。
その後、内野安打で同点に追いつかれますが、土壇場の9回、2アウトからベテラン・菊池涼介 が一振り。値千金のホームランで勝負あり。カープが接戦をものにしました。(巨人 1ー2 広島)
天谷宗一郎 さん
「このミートゾーンの幅の広さっていうのが、菊池選手ですよね。ナイスバッティングです」
広島カープ 菊池涼介 選手
「いいところに当たってくれたので、よく飛んでくれました。前を向いてやるしかないと思っていますので、はい。まあ、入ってよかったです」
6月30日(日)巨人 vs. 広島(東京ドーム)
3戦目。3点を追うカープは、6回、1アウト・ランナー2塁・1塁とチャンスを作り、打席には 坂倉将吾 。左キラーのピッチャーからタイムリーツーベースで1点を返します。
天谷宗一郎 さん
「難しいボールですけど、本当にすばらしいバッティングです」
7回には ランナー3塁・2塁でしぶとく、上本崇司 がショートゴロ。この間に1点を返して、ついに1点差に迫ります。
簡単にはあきらめない新井カープは、9回、1アウトから俊足・羽月隆太郎 が、代打で登場。意表を突くセーフティーバントで激走するもアウトに…。しかし、ここで新井監督がリクエスト。すると判定が覆り、チャンスがつながります。
天谷宗一郎 さん
「ナイスアイデア、それにここでやる勇気もすばらしかったです」
その後、2アウト・満塁までジャイアンツの大勢を攻め立てて、ドームはカープファンの期待と歓声でふくれ上がりますが、最後は小園がキャッチャー、ファウルフライ。逆転劇とはならず、巨人との3連戦は負け越しに終わりました。(巨人 3ー2 広島)
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