ハンドボールチーム・ジークスター東京は29日、墨田区総合体育館でファン感謝祭を開催。親子連れ約200人が参加し、選手らと「綱引き」や「借り人競争」などレクリエーションを楽しんだ。イベントの最後には、東京五輪主将と大人気TikToker『レミたん』の2つの顔を持つ土井レミイ杏利(34)の引退セレモニーも行われ、ファンを感動に包んだ。
土井は2021年の東京五輪では主将として日本代表をけん引。得点後にみせる欧州仕込みの雄たけびパフォーマンスはチームメイト、ファンの心を熱くつかんだ。同年8月には日本代表を引退し、その後は国内リーグのジークスター東京に籍を置き、自慢のジャンプ力とシュートテクニックでファンを魅了し続けた。
一方、フォロワー700万を超える大人気TikToker『レミたん』としても親しまれ、SNSの影響力だけでいえばあの大谷翔平にも引けを取らない。動画はディズニーキャラのモノマネなどが人気だが、その傍ら、ハンドボール普及のための広報活動を積極的に行うなど、SNSとハンドボールの新しい可能性を示し続けている。
そんな土井は引退後の活動について、「最低でも2、3年はめちゃくちゃ忙しくなる予定。ハンドボールのことだけじゃなく色々なビジネスなどやって死ぬほど働きたい。TikTokは(引き続き)すきま時間で少しずつ作っていく」と語った。
28日に行われたパリ五輪代表発表では、土井のチームメイトで日本代表主将の東江雄斗(30)がまさかの落選。そのニュースに土井は、「衝撃だった。切り替えるのは難しいと思うが、これをバネにして強くなってくれたら嬉しい。彼はそれができる男」と話した。
■土井 レミイ杏利(どい れみい あんり)
1989年9月28日生まれ、千葉県出身 180cm・78kg LW(左サイド)
浦和学院高~日体大~シャンベリSMBH(フランス)~シャルトルMHB28(フランス)~大崎電気~ジークスター東京
2016年アジア選手権で初代表。21年世界選手権では97年以来12大会ぶりのメインラウンド進出に貢献。主将として出場した東京五輪は11位。
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