■陸上・日本選手権 最終日 女子100mH決勝(30日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)
女子100mH決勝では福部真子(28、日本建設工業)が12秒86で優勝。準決勝で12秒75をマークし、参加標準(12秒77)をクリアしていたため、パリ五輪内定が決まった。
群雄割拠の女子100mH、2大会連続となる五輪出場を狙う寺田明日香(34、ジャパンクリエイト)、五輪ランキングでは日本勢トップの田中佑美(25、富士通)、そして、準決勝で派遣標準記録をトップする12秒75をマーク、優勝すればパリ五輪が内定する福部と注目メンバーが集まった。
勢いに乗る福部は、昨季の日本選手権では混戦の中、一度は1位と表示されたが、直後に修正されて4位、世界陸上の代表を逃して悔しい思いをした。決勝は雨模様となったがリベンジに燃える福部は好スタートを切ると、中盤もスピードに乗った。後半は寺田、田中の追い上げをかわし、1着でゴールした。タイムは12秒86、福部は去年のリベンジを果たし、パリ五輪代表内定をつかんだ。
ゴール後は、寺田、田中、福部と3人で抱き合う姿があった。
レース後、福部は「やったー!(笑い)リベンジ達成っていう気持ちで一杯です」と笑顔を見せた。「スタートをきっちり仕上げていくっていう事だけを意識してあとは、もうなるようになるって感じで走りました」と口にした。
そして、ゴール後に祝福してくれた寺田、田中の存在については「2人や青木(益未)さんがいるおかげで私もまだ食らいついていきたい、もっともっと記録を伸ばしたいと踏ん張れる存在。ライバルの存在がいないと自分自身に集中できない。そういう存在がいるというのはありがたいことだなと思っています」と切磋琢磨してきた仲間に感謝を述べていた。
【女子100mH決勝】(-0.2m)
優勝 福部真子 12秒86
2位 田中佑美 12秒89
3位 寺田明日香 12秒91
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