■競泳 相模原サマーチャレンジ(29日、さがみはらグリーンプール)
競泳日本代表、パリ五輪前最後の実戦となる相模原サマーチャレンジ。東京五輪銀メダリスト・本多灯(22・イトマン東進)は200mバタフライに出場し、1分55秒72をマーク。熱視線を注いだジュニアスイマーたちに貫禄を見せつけた。

今大会は、神奈川のジュニア記録会にパリ五輪を控えた日本代表チームが参加。神奈川県出身の本多にとっては、幼少期から慣れ親しんだホームプールでのレースとなった。本多は3年前、東京五輪直前にもこの大会に出場し、自己ベスト(当時)を更新。五輪銀メダルを獲得へ弾みをつけた縁起のいい大会でもある。

男子200mバタフライ、本多が入場するとその姿を一目見ようとプールサイドにジュニアスイマーが殺到。生で見る五輪メダリストの泳ぎに熱視線を送った。本多は自己ベストから3秒遅れるも、体ひとつ抜ける圧巻のレースで1分55秒72をマーク。子供たちの声援を受け「僕もこのプールで試合を何回もして結果を出してきた。ホームプールでこんなに注目してもらえて、改めて勇気をもらった」とコメント。パリ五輪本番に向けては「いつまでも表彰台にいられる立場ではない。今年こそ1位を狙うチャレンジャーとして臨みたい」と闘志を燃やした。


そしてレース後には、即席サイン会を開催。さすが地元のヒーロー、急遽にも関わらず100mを超える長蛇の列を作った。未来を担うジュニアスイマーひとりひとりに「得意種目は?」「頑張ってね!」と声をかけながら対応した本多は、約200人にサインを終えて「まさか僕がサイン会を開くなんて。いい感じに興奮してきたので、今泳いだら自己ベストが出ると思います」とコメント。大舞台を前に最高のエネルギーチャージになったようだ。

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