陸上パリ五輪代表の最終選考会を兼ねた日本選手権(27日~30日)が新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開催される。男子200mに出場する鵜澤飛羽(21、筑波大4)が26日、前日会見で初の五輪出場に向けて意気込みを語った。
会見冒頭で鵜澤は「パリ五輪の参加標準記録は今年去年もそうですけど、ずっと狙ってる」と話し、「自分にとって初めてのオリンピックの挑戦になるのでそこを一番のポイントとしていきたい」と抱負を語った。
日本選手権は3度目の出場となる鵜澤。「自分の中ではいつもと変わらずに楽しく試合ができれば」と話した。
5月に行われたゴールデングランプリ(GGP)では、20秒40で優勝するもパリ五輪参加標準記録(20秒16)には0秒24届かなかった。さらにレース直後に転倒し、救急車で搬送された鵜澤は、その後自身のSNSで「脳震とうで動けなかった」とつづっていた。
会見ではその後について「2週間は様子を見て走らずに、ほとんど歩くぐらいの運動強度でやっていて、そこから少しずつ強度を上げていった」と明かした。「ここ最近やっと走れるようになり、2週間ぐらい空いてしまったので、ちょっと日本選手権に向けてどうかなっていうのはすごく思っていたんですけど。自分の場合は多少量を走れれば身体が戻ってくる感じなので、一応ギリギリ間に合ったかな、勝負ができるかなというふうに思っています」と日本選手権へ照準を合わせてきたようだ。
今大会はパリ五輪の代表選考会も兼ね、「もちろん(五輪に)出れたらいいんでしょうけど、それはこの大会の結果であって、この大会が良かったから出れる訳であって。まずはこの大会に向けてやってきているので、オリンピックは出たいですけどそれはいったん考えずに、この大会でしっかり結果を出すことを考えていきたい」と意気込みを語った。
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