「若狭敬一のマイドラ あなたもファンになりませんか?」。毎日ドラゴンズをお伝えするので、「マイドラ」です。あまり野球には詳しくない方でも、このコーナーで、やがては「マイドラゴンズ」と言ってもらえるくらい、ドラゴンズを好きになってもらおうというものです。

今週のテーマは「趣味」。きょうはルーキーの尾田剛樹選手(23)です。尾田選手のプロフィールをご紹介します。

2000年8月3日生まれ、身長175センチ、体重74キロ。育成選手だったんですが、支配下登録されました。そして高校時代は、仏教系の学校で毎朝、読経して徳を積んでいたと。そして、とにかく足が速いんですね。そんな尾田選手の「趣味」とは。直撃してきました。

(尾田剛樹選手)
「釣りが好きです」

Q釣った魚で一番大きいものは?
「75㎝のブリクラスを釣ったことがある。あの手応えを味わったので、ハマってしまった」

Q釣りの魅力は?
「引きがあったとき、脳汁が出る」

Q“脳汁”?
「引きがあったときが楽しい。“引き”が忘れられなくて、ハマっている」

(山内彩加アナウンサー)
脳汁…聞いたことあるんですよ。若い方々がけっこう使うんですが、具体的に何かはわからないです。

(若狭キャスター)
脳汁がいったい何なのか…専門家に聞きました。公立諏訪東京理科大学の脳科学者、篠原菊紀教授です。

専門家は「“脳汁”は汁っちゃ汁」 約25年前の実験で確かめた!?

(若狭キャスター)
「“脳汁”は本当にあるのでしょうか」

(公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授)
「はい、あります。25年くらい前、当時パチンコ雑誌で“脳汁”という言葉が流行っていて、それはおそらく『ドーパミン』とか『エンドルフィン』だろうということで、パチンコ店に行く前の人や大当たりした人で実験をして、確かにドーパミンとかエンドルフィンの分泌が増しているということを確かめた」

(若狭キャスター)
「“脳汁”は“汁”なんですか?」

(篠原教授)
「神経伝達物質が分泌されるので、汁っちゃ汁」

篠原教授によると、期待した成果を得られたときや、成果が得られそうなときに“脳汁”が出るそうで…

(若狭キャスター)
「ドラゴンズの尾田選手が釣りをすると“脳汁”が出ると証言しているが、釣りでも出ますか?」

(篠原教授)
「出ると思います。たぶん本人は自覚がないと思いますが、釣りに行こうと思った前の日の準備、もしくはもうちょっと前の準備の段階で、出まくっていると思います。(魚の)手応えを感じたときが一番出ると思う。釣った時より手応えを感じた時に“汁出る感”が強いと思う」

つまり、いいことが起きそうなときに出る“脳汁”。これは、野球観戦に向かうファンにも当てはまるそうで…

成果を得られる確率40%以上で“脳汁”は分泌される? ドラファンは?

(若狭キャスター)
「ということは、バンテリンドームナゴヤに向かっているドラゴンズファンは、“脳汁”が出まくっているということでいいんですね?」

(篠原教授)
「『きょう良いこと起きそう』『きょうは勝つに違いない』と思っている時点で、もう相当出ています」

成果を得られる確率が40%以上であれば、十分“脳汁”は分泌されるそう。現在のドラゴンズの勝率は約45%。つまり…

(篠原教授)
「ドラゴンズ程度の勝率で、十分“脳汁”は出ます」

(若狭キャスター)
なんか最後ちょっと悔しい…「ドラゴン程度の勝率」って言われた…
ですが、試合を見るドラゴンズのファンも「勝つかも」と期待し、“脳汁”が出ているということなんですね。例えばリードしていて、9回マルティネスが登板するときなんて“脳汁”出まくりです。

そして、ドーパミンが出まくった結果、よもやの負けというときに「嫌いになる」っていうこともあるんですって…
だから、SNSなどでドラゴンズファンが誹謗中傷してしまうのは、そういう脳の働きにもなっているということなんですよね。

(山内アナ)
最初、ドラゴンズめちゃくちゃ強かったじゃないですか。あのときみんな“脳汁”が出ていたわけだ。

(若狭キャスター)
出まくりです。ことし優勝するかもって、そして、今はちょっと踏ん張りどころです。でも多くのドラゴンズファンは、その嫌いというのも超越して、また次の試合でリセットして、“脳汁”を出しているということなんですよね。

気付けばいつの間にか、あなたもドラゴンズファンに…若狭の「マイドラ」、次回もお楽しみに!

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