優勝を果たし、宮沢(右)と抱き合う富士通の町田=武蔵野の森総合スポーツプラザ

富士通89-79デンソー(15日)

試合終了を告げる笛が鳴ると、富士通の町田瑠唯はチームメートと抱き合って喜びをあらわにした。過去3度はね返されてきた決勝の舞台で、ようやくつかんだ優勝。チーム在籍13年目の町田は「恩返しがやっとできた」とタオルで目を覆った。

多彩な攻撃で、追撃を振り切った。1点差まで迫られた第2クオーターは出だしから控えの赤木が3点シュートなどで突き放す。後半開始早々、3点差に迫られた場面ではテミトペに預け、インサイドで勝負。町田の3点シュートも決まり、あっという間に点差を戻し、相手に流れを渡さなかった。

試合開始から一度もリードを許さない快勝。第2戦で課題だったリバウンドもデンソーを大きく上回り、33を数えた。主将の宮沢は「気持ちを強く持てばこうやってリバウンドが取れる。今日は気持ちが出た」と胸を張った。

試合後の勝利インタビューの前に「マイファミリーがいないとだめです」と周囲に選手を集めたテーブスHC。リザーブの選手も活躍した総力戦に「出だしも終わり方、どちらも素晴らしかった。チームで勝った」と誇らしげだった。(石原颯)

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