サッカーJ2は後半戦へと突入しました。
なかなか勝てない試合が続いていた鹿児島ユナイテッドFCですが、15日のホーム戦で、実に9試合ぶりの白星をあげました。
浅野監督が就任してリーグ3試合目の15日のホーム戦。
約2カ月、勝ちがない鹿児島ユナイテッドは、14位のモンテディオ山形と対戦しました。
白波スタジアムには勝利を信じ、5000人を超えるファン・サポーターが集まりました。
サポーターの期待に応えたいユナイテッドでしたが、前半26分に先制点を許してしまいます。
エンドが変わった後半も、山形に押される時間が続きますが、守護神・泉森が追加点を許しません。
流れを変えたいユナイテッド、浅野監督は後半32分に有田と井林をピッチに送ります。
すると、その3分後でした。
左サイド外山の正確なクロスを有田がヘディングシュート!
途中出場・有田のこの試合のファーストタッチが貴重な同点ゴールに。会場も喜びに包まれます。
さらにアディショナルタイム。
フリーキックを獲得したユナイテッド。キッカーは千布!
右サイドからのフリーキックを空中戦に強い井林がみごとに頭で合わせてゴールネットを揺らし、ユナイテッドが土壇場で2対1と逆転に成功します。
そして…
試合終了のホイッスルが鳴り響き、ユナイテッドが9試合ぶりの勝利を手にしました。
就任後初勝利・浅野哲也監督
「我々の状況を考えたら勝ち点1ではだめ。勝ち点3でなければ、このあと(J2)残留という目標に向かって、特にこのスタジアムでは絶対に勝ち点を拾っていく。そういう思いを選手たちもしっかり理解してくれて、よく走ってくれた」
貴重な逆転ゴール・井林章選手
「本当に苦しい時間がチームの中でずっとあって、前監督も解任になって、1人1人がもう一回小さなことを見つめ直して、コツコツとやってきたからこそ、この長いトンネルを抜けることができたとすごく感じている」
15日のJリーグ公式映像の実況を担当した鹿児島テレビ・前原竜二アナウンサーが印象に残ったシーンははこちらです。
実況
「ここで早めのクロス!シュート!!同点!9番有田!」
後半35分の同点ゴールのシーンです。
注目してほしいのは、外山選手がクロスを上げる少し前です。
左サイドの外山選手がボールを受けた時、有田選手は、まだ前線に上がっていませんでしたが、まだ外山選手がクロスを入れる前に、有田選手は一気に駆け上がっていきました。
そして、ピンポイントクロスに有田選手が頭で合わせてゴールネットを揺らしました。
試合後、有田選手はこのようなことを話していました。
同点ゴール・有田光希選手
「練習から(外山)凌とはタイミングがお互い合うという話をしていたので、その形を試合で出せてよかった」
そこでポイントは「お互いを信頼した連動した攻撃」です。
外山選手を信じて走り出した有田選手、走り出した有田選手を見てクロスを上げた外山選手、まさに日々の練習の積み重ねによる信頼関係が生んだゴールでした。
ユナイテッドの順位は変わらず降格圏内の18位ですが、9試合ぶりの勝利で勝ち点3を手にしました。
次の試合もホームです。6月22日、12位の大分トリニータと対戦します。
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