■MLB カブス 5ー1 カージナルス(日本時16日、イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が、本拠地でのカージナルス戦に登板し、連勝で7勝目。7回、メジャー最多の103球を投げ、被安打4の1失点(自責1)、奪三振6、四死球1で防御率は1.96から1.89に。規定投球回数に到達し、リーグ3位に再浮上した。「4番・ライト」で先発した鈴木誠也(29)は3打数2安打1四球で打率は.267。

前回10日の登板で、6試合ぶりの白星を挙げた今永、中5日で同地区、ナ・リーグ中地区2位のカージナルス戦に先発。カブスはカージナルスに2ゲーム差の最下位となっている。

チーム浮上のきっかけを託された今永は1回、1番・M.ウィン(22)を低めのスプリットで空振り三振を奪うと、3番、2022年ナ・リーグMVPのP.ゴールドシュミット(36)も低めのスプリットで空振り三振と最高の形で立ち上がりを無失点で抑えた。

2回、4番・N.アレナド(33)にライト前ヒットを許し、先頭打者を出塁させたが、落ち着いて力強いストレートで後続をフライで打ち取り走者を進めなかった。

するとカブス打線はその裏、4番。鈴木が3試合ぶりとなるセンター前ヒット、続く5番・I.ハップ(29)もレフト前ヒットと無死一、二塁のチャンスを作るも一本が出ず、今永を援護出来なかった。

先制点をもらえたなっか今永だが3回、先頭の8番・B.ドノバン(27)をスプリットで空振り三振、さらに1番・ウィンはスイーパーで2打席連続三振と全く危なげないピッチングでカージナルス打線を抑えた。

4回、先頭の2番・A.バールソン(25)をカウント0-2と追い込んだが3球目のスプリットが甘く入りライトオーバーのツーベース。1死三塁の場面で4番・アレナドんは右中間へ。やや浅いフライだったがセンターのP.クロウ=アームストロング(22)と肩の強いライトの鈴木が交錯。クロウ=アームストロングがキャッチしたが犠牲フライとなってしまい先制点を許してしまった。

その裏、無死一塁で4番。鈴木がこの日2本目となるレフト前ヒット、3試合ぶりのマルチでチャンスを作った。1死一、三塁から6番・N.ホーナー(27)がピッチャー内野安打で1対1の同点。さらに7番・D.スワンソン(30)の内野ゴロの間に鈴木が勝ち越しのホームを踏んだ。

2対1と勝ち越してもらった今永は勝ち投手の権利がかかった5回、先頭の6番・I.ヘレーラ(23)にはボールが先行し、カウント3-1となったが低めのストレートを打たせてショートゴロ。カウントが悪くなってもしっかり先頭を切ると、5回を3者凡退に抑えて勝ち投手の権利を手にした。

6回、2死二塁とこの試合2度目の得点圏に走者を背負ったが、3番・ゴールドシュミットをショートゴロ。最少得点差をしっかり守り、ベンチに戻る今永にも笑顔が見られた。

そして、7回、先頭の4番・アレナドにカウント1-2と追い込みながらメジャー初となる死球。さらに6番・ヘレーラにはレフト前ヒットと2死、一、二塁のピンチを招いた。迎えるは8番・ドノバン、フルカウントからこの試合102球目、最速となる93マイル(150キロ)のストレートをファールで粘られる。ギアを入れ替えた今永の8球目、スイーパーで空振りの三振、今永はマウンド上で2連発のガッツポーズを見せた。

その裏、今永の作った流れにカブス打線も乗って、2死一、二塁のチャンスで5番・ハップが7号スリーランで5対1。今永の熱投に攻撃陣が応えた。

8回からは中継ぎがカージナルス打線を無失点に抑えて、チームは連敗を2でストップ、今永は連勝で7勝目となった。今永はメジャー最多タイの7回、メジャー最多の103球を投げて、被安打4、奪三振6、四死球1、失点1(自責点1)で防御率は1.89。規定投球回数に到達し、防御率はリーグ3位に再浮上した。

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