日本バレーボール協会は14日、女子日本代表がオリンピックの出場権を獲得したことを発表した。日本は6大会連続の五輪となる。
眞鍋ジャパンは13日にカナダと対戦。勝てば五輪出場が決まる大一番で2セットを先取したが、逆転負けを喫し、五輪への切符獲得は持ち越しとされていた。その後、13日の全日程が終了し、最新の世界ランキングに基づきFIVBがポイントを計算した結果、残り2試合(15日セルビア戦、16日アメリカ戦)の結果に関わらず日本の出場権獲得が確定。日本バレーボール協会が国際バレーボール連盟(FIVB)およびバレーボールワールド(VW)から通知を受けた。
決定を受け、取材に応じた眞鍋政義監督は「2年半前からこのパリのオリンピック出場権を獲得するためにやってきましたからホッとしています」。主将の古賀紗理那(28)は協会を通じ、「素直に嬉しい。パリオリンピックは厳しい戦いになると思うが、チーム全員で戦うことができるようにいい準備をしていきたい」とコメントした。
パリ五輪への出場は、五輪予選を勝ち抜いた6か国と開催国のフランスを含めた7か国が今大会を前に決定済み。残り5枠は、ネーションズリーグの予選ラウンド終了時の世界ランキングが、アジア・オセアニア地域で最上位、アフリカで最上位、出場権未獲得の国のうち上位3位以内に入ったチームが獲得する。今大会ではこの日までにイタリアが“上位3位以内”の条件を満たし、五輪出場を確定させていた。
これで日本は、予選ラウンド2試合を残し、五輪出場が確定。大会成績は通算7勝3敗で、13日の試合終了時点で5位。20日からタイで行われるファイナルラウンド進出を目指し、今後は15日にセルビア(世界ランク8位)、16日にアメリカ(5位)と対戦する。
【眞鍋政義監督コメント】(協会発表)
「2年半前に日本代表監督に再就任し、パリ2024オリンピックの出場権を獲得することが一番の目標だったので、まずは目標をクリアして安堵している。出場権獲得までの3年間は長かった。昨年(のパリ五輪予選は)悔しい試合で出場権を獲ることができなかったので、今年のVNLに懸けていた。VNLでは1戦目からトルコに勝利するなど、ポイントを稼ぐことができたので、選手やスタッフには感謝している。
出場権獲得のターニングポイントは再就任1年目だった。東京2020オリンピックのあとチームを引き継いだとき、(日本は)世界ランキング9位(266ポイント)だった。そこからどのようにパリオリンピックの出場権を獲得するかを考えるなかで、2022年のVNLで世界ランキングを上げるしかなかった。オリンピックの翌年はどの国も若い選手を起用するためそこがチャンスだと思い、我々は勝ちにこだわってスタートダッシュをした。さらに同年の女子世界選手権を経て50ポイントを稼ぐことができ、最終的には6位(316ポイント)まで上昇することができたので、今思うと1年目の50ポイントの貯金が大きかった。まだVNLの試合は残っているが、次戦のセルビア戦に勝ち、東京オリンピック金メダルのアメリカにも勝って、ファイナルラウンドやパリオリンピックに向かいたい。まだパリオリンピックの目標は決めていない。選手やスタッフと話し合いながら最終的な目標を決め、その目標に向かって挑戦したい」
【キャプテン古賀紗理那選手コメント】(協会発表)
「昨日はカナダに負けてしまったが、パリ2024オリンピックの出場権獲得がVNLでの目標だったので、素直に嬉しい。眞鍋監督から話があったが、残りの2試合の結果次第で世界ランキングが変わるので、気を引き締めて戦っていきたい。パリオリンピックは厳しい戦いになると思うが、チーム全員で戦うことができるようにいい準備をしていきたい」
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