2023年に全国大会で2度4強入りを果たした富士大学硬式野球部が、2024年は日本一を見据えています。
その全国大会につながる北東北大学野球の春のリーグ戦が4月13日に開幕しました。

全国屈指の強豪・富士大学は、2023年の春の全日本大学野球選手権と秋の明治神宮大会でそれぞれベスト4入りを果たしていて、2024年こそはと日本一を目指しています。

その全日本大学野球選手権につながる北東北大学野球・春季リーグ戦の開幕を間近に控えた4月11日、選手たちはリーグ4連覇に向けて練習に励んでいました。

就任5年目の安田慎太郎監督(39)は、2024年のチームをこう評価しています。

富士大学 安田慎太郎監督
「ピッチャーも去年よりそろっているし、バッターの質や層も去年よりそろっているので、戦力的には去年よりも経験値を含めて上だと思う」

投打ともによりレベルアップした富士大学で攻撃の要となるのが、4年・外野手の麦谷祐介選手(宮城・大崎中央高卒)です。

リーグの盗塁王を3度獲得している韋駄天、50mを5秒8で駆け抜けるチーム1の「スピードスター」です。

そして遠投110mの肩を生かした高い守備力、さらに2023年は全国の舞台で2本のホームランを放った俊足・強肩・強打の野性味溢れるプロ注目の選手です。

富士大学4年 麦谷祐介選手
「チームとしては日本一を目標にして、自分としては春に結果を出して持っているものを全部出し切りたい」

そして、層の厚い投手陣の中心となるのが4年・佐藤柳之介投手(宮城・東陵高卒)で、最速148キロのストレートに加え6つの変化球を操ります。

2023年の明治神宮大会では関東第1代表の上武大学をわずか3安打に抑えて完封勝利しました。
プロから熱い視線が注がれているサウスポーです。

富士大学4年 佐藤柳之介投手
「一番の武器であるストレートをしっかり投げ込めれば抑えられる。しっかり腕を振って勝てるように頑張りたい」

そして投手陣をまとめあげるのは、4年・キャッチャーの坂本達也選手(福岡・博多工高卒)、素早いフットワークと強い肩が魅力のチームの大黒柱です。

さらに、2023年の春のリーグ戦では3本のホームランを放っている陸前高田市出身の4年・佐々木大輔選手(陸前高田市出身・一関学院卒)にも注目です。

富士大学 安田慎太郎監督
「去年の春と秋に(全国で)ベスト4になってから、日本一を目指すことをチームの共通認識として話している。選手と一緒に集中して一戦一戦やりたいと思う」

例年以上の力を備えた富士大学、春のリーグ戦4連覇・そして全国の頂点を狙う戦いが始まります。

そして13日、春のリーグ戦が開幕し富士大学は青森中央学院大学と対戦しました。(きたぎんボールパーク)

先発の佐藤投手はこの日3失点、それでも6回途中まで投げ8つの三振を奪うピッチングを披露します。

4点を追う富士大学は最終回、2番の坂本選手がこの日2本目のヒットで出塁すると、続く3番の俊足・強打の麦谷選手が左中間を破るタイムリーヒットを放ち、自慢の快足を飛ばして3塁に到達します。

富士大学はさらに1点を追加し2点差まで迫りますが、相手の好投に阻まれ初戦は黒星を喫してしまいました。
(富士大学 2-4 青森中央学院大学)

しかし2戦目の14日は2対1で青森中央学院大学に競り勝ち、星を1勝1敗としています。
(富士大学 2-1 青森中央学院大学)

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