■FIFAワールドカップ26アジア2次予選 日本代表 5-0シリア代表(11日、広島・エディオンピースウイング広島)

W杯アジア2次予選最終節で日本代表(FIFAランク18位)はシリア代表(同89位)と対戦し、上田綺世(25)、堂安律(25)の2戦連続ゴール、相馬のPK、南野のゴールなどで5-0で勝利した。

エディオンピースウイング広島は広島市内にできた新スタジアム、初の日本代表戦となった。森保一監督(55)は前日会見では「大幅に入れ替えて戦いたい」と話し、システムも「3バックはあすのシリア戦でもチームとしてより共有を図れるように、戦術の浸透度を上げられるように」とコメントしていた。

シリア代表との通算対戦成績は10勝2分0敗、日本代表のスタメンはGK、大迫敬介(24)、DFに町田浩樹(26)、板倉滉(27)、冨安健洋(25)の3人。MF/FWに中村敬斗(23)、田中碧(25)、遠藤航(31)、久保建英(23)、堂安律(25)、南野拓実(29)、上田綺世(25)とミャンマー戦から9人を入れ替え、前節はベンチ外だった久保がスタメンとなった。

シリアは現在、勝ち点7で2位、しかし、3位の北朝鮮との勝ち点差は1となっており、ミャンマー対北朝鮮の結果次第では最終予選進出を逃す可能性が出てくる。

勝ち点を取りたいシリアを迎え撃つ森保ジャパンは前半7分、左サイドで南野がボールを持つと中村がすぐに反応、中央の久保にラストパスを送ったがゴールマウスを捉えることが出来なかった。

前半13分にはまたも南野から中村へ、中村が左サイドに切れ込むと中央の上田にピンポイントのクロス。上田がヘディングで完璧に合わせて先制点を奪った。

さらに19分、日本は自陣から中央の久保にボールが渡るとドリブルで持ち込み、右サイドの堂安へ、中央に切り込み左足を振り抜き2点目。堂安は2戦連続ゴールとなった。日本の勢いは止まらず、22分には久保のパスが相手ディフェンスの足に当たりオウンゴールで3点目。わずか9分間で3対0とリードした。

シリアは久保と中村の動きが捉えられず32分、久保が中央でボールを持つと、左サイドの中村がスペースに走り、最後は中央の南野に折り返しシュートを放ったが、シリアディフェンスが足でブロックした。

前半は3対0で折り返した日本は後半開始から中村を下げて伊藤洋輝(25)を投入し、前半の3バックから4バックにシステムを変えた。攻撃の枚数が減ったが後半12分、中央で堂安がボールを持つとドリブルで仕掛けて、左足でミドルシュートを放つがキーパーがキャッチ。さらに15分には右サイドの久保が切り込み、逆サイドに待っていた南野に浮き球のパス。南野のシュートはキーパーの正面。

23分には途中出場の相馬勇紀(27)が左サイドを切り込みセンタリング、相手ディフェンスにクリアされたが、南野が拾って上田へ、反転してシュートを放ったがキーパーが足でクリアした。

そして、29分、途中出場の鎌田のスルーパスに相馬が走りこんだがファールを受けてPKを獲得、自ら得たPKを冷静に決めて4対0。相馬は2022年7月以来、1年7ヵ月ぶりの代表ゴールとなった。

後半40分には相手のパスを伊藤が体を入れてカットすると、南野が拾って持ち込み右足で落ち着いてゴール右隅に決めて5対0。日本代表はゴールラッシュでシリア代表に快勝、全6試合で24得点、無失点、最高の形で最終予選に向かう。

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