プロ4年目を迎えたロッテ・鈴木昭汰(25)が中継ぎとして今季飛躍のスタートを切った。
交流戦真っ只中、1日までチームは脅威の11連勝。鈴木はここまで中継ぎとして21試合に登板し1勝、8ホールド、3セーブをマーク。失点はわずか1、自責点は0と防御率0.00を継続している。4月17日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム)では3番手として9回に登板。2点リードを守り切り、見事プロ初セーブを挙げた。
鈴木は交流戦開幕前、自身を振り返り「本当に毎日が必死で先を見ずに今のところは1試合1試合しっかり戦えているんじゃないかな」「去年より遥かに今年は状態もいいですし、これを続けていきたいなと思います」と語った。
開幕から好リリーフを続けている要因として昨年オフにパドレス・松井裕樹(28)の自主トレに参加したことを挙げた鈴木。きっかけはチームメイトであり元楽天の美馬学(37)の紹介だったという。「僕が甲子園を見てた時代がもう本当に(当時桐光学園高の)松井裕樹さんの代とかで、すごい真っ直ぐとスライダー、衝撃受けましたし自分もああなりたいと思って目標にしてきた選手」と松井に尊敬を示した。
松井とは3週間ほど自主トレを共にし、学んだことは技術面だけでなく意識の変化だった。「練習の中での考え方だったりとか、練習に対する姿勢だったりとかその野球に対する考え方っていうのを一番近くで見て、こうやらないとこうなれないんだなっていうのが、すごい感じて自分の決めたことをしっかりやって、その意識の変化っていうのが一番自主トレして学んだことかなと思います」と松井から得た考え方や姿勢について目を輝かせた。
マウンドに上がると心配性になると話す鈴木。そのことを松井に話すと「最悪のことを想定したりとか、全て何も考えずにポジティブにいくことがいいわけじゃない」「この世界は心配性の方がいいと思う」と自身が持つ不安要素をかき消す言葉をかけてもらったと言う。それは鈴木が自主トレ中、一番心に残った言葉となった。
松井が海を渡った後も「困ったときとか、動画とか送ったりしてますし試合は結構チェックしてくれてる。頻繁っていうわけじゃないんですけど、連絡は取ってます。アドバイスしていただいたりとか、セーブを挙げた日とかすぐ電話くれました」と現在もその関係性は続いていることを明かした。
現在ロッテはリーグ順位2位、首位ソフトバンクとは5ゲーム差。2005年以来、19年ぶりのリーグ優勝、そして日本一を目指す。鈴木は「目の前の試合を積み重ねていって、1年間しっかりチームに貢献して、リーグ優勝日本一になれるように頑張ります」と前を向き、目標とする左腕・松井の存在を追いかけ腕を振る。
■鈴木昭汰(すずき・しょうた)
1998年9月7日生まれ。左投げ左打ち。茨城県土浦市出身。常総学院高〜法政大を経て20年ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。
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