愛媛のサッカーをとことん応援する「ひめサカ」明治安田JリーグJ2の愛媛FCとJ3のFC今治は1日、アウェー戦に臨みました。

愛媛FCとFC今治の両チームは、後半で明暗が分かれました。

約1ヵ月ぶりの勝利を目指す12位の愛媛FCは3位の横浜FCと対戦。上位相手に押し込まれていた愛媛でしたが、前半36分、石浦のクロスのこぼれ球を今シーズン加入の窪田が2月の開幕戦以来となるゴールを決め、欲しかった先制点をもぎ取ります。

しかし、後半11分、横浜FCに鮮やかなミドルシュートを決められ、同点に追いつかれます。勢いを増す横浜FCに対し、愛媛は、40歳の守護神・徳重がビッグセーブを見せピンチをしのぎます。しかし、後半終了間際のアディショナルタイム6分、無情にもゴールへ吸い込まれ痛恨の逆転負け。愛媛はあと一歩のところで勝ち点を逃しました。

石丸清隆監督:
「最後のほうで、足がとまったというか圧力かけられなかったのは残念ですね。次はホームで戦えるんで、しっかり自分たちの姿、アグレッシブなサッカーを見せたいと思います」

つづいてはJ3のFC今治です。約1カ月半ぶりの勝利を目指す1戦、先制されるも、ドラマが待っていました。

先週の天皇杯1回戦を含め公式戦6連敗中と苦しむ今治はアウェーで10位の松本山雅FCと対戦。11位と出だしから攻勢を強めたい今治でしたが、前半9分、カウンターを受けてピンチを迎えるとこれを防ぎきれず先制点を許します。その後、今治は今治市出身のMF・近藤がシュートを放ちますがこれはクロスバーを直撃します。

なんとか前半に追いつきたい今治、31分でした。高卒ルーキー・横山のクロスから、エース・マルクス ヴィニシウス。チームトップの今シーズン6ゴール目。ルーキーと頼れる10番の連係プレーで同点に追いつきます。逆転を狙う今治は後半25分、新井のフリーキック。このこぼれ球を後半、途中出場の新居浜市出身・日野が鮮やかなボレーシュートで逆転に成功しこれが決勝ゴール。今治が、見事な逆転劇でリーグ戦5試合ぶりの勝利を手にしました。

日野友貴選手(新居浜市出身):
「チーム全体で勝つんだという強い気持ちをもって、1週間準備しましたし、それが試合で90分間出せたのが勝利につながったと思います。またこれを継続して次は連勝できるようにがんばっていきたいと思います」

先週、ひめサカで紹介した日野選手が見事な逆転ゴールを見せてくれました。

「J熱PLAY」は、今治に待望の勝ち点3をもたらした決勝ゴールを振り返ります!

後半19分に途中出場した日野選手。その6分後に、同点ゴールを決めたエースのヴィニシウス選手のアシストに見事応える形のゴールでした。

マルクス ヴィニシウス:
「(ボールが)こぼれてくるって信じてたので、自分の前にボールが落ちてきたときは思い切って振り切りました。次につなげるためには、次の試合もっと大事になりますし、また1週間いい準備して試合に臨みたいと思います」

今シーズン3ゴール目を叩き出した新居浜出身ストライカー、貪欲に点を取りにいくシーン、これからも期待しています!

リーグ戦は4連敗脱出です。今治の今後の巻き返しに目が離せません!

では順位表です。愛媛FCは1つ下がって13位、J1昇格プレーオフ圏内6位の岡山との勝ち点差が8と、大きく開きました。

そして、FC今治はリーグ戦5試合ぶりの勝利で順位を5つ上げJ2昇格プレーオフ圏内・6位に浮上してきました。2位・沼津との勝ち点差は2と1つの勝利で順位が入れ替わる状況です。

次節の日程です。愛媛FCは6月8日・土曜日ホーム・ニンジニアスタジアムで現在17位の水戸ホーリーホックと対戦します。また、FC今治も6月8日(土)アウェーで現在4位のFC琉球と対戦します。

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