カープの特集です。
NPB屈指の守備力を誇り、愛されキャラのムードメーカー・矢野 雅哉 選手。
今回は、そのスーパープレーがどのように生まれているのか、本人が深掘り解説。
聞き手はTSS「全力応援スポーツLOVERS」のボールボーイ・佐竹佑一さんです。


インタビュー前にはサプライズで、守備の師匠でもある、あの選手が登場しました。
<菊池 涼介 選手が乱入(恐そうなテレビプロデューサーの雰囲気で)矢野選手を凝視>
【ボールボーイ・佐竹佑一さん】
「いつもいじってもらっている」
【矢野 雅哉 選手】
「ありがたいっす…」
【菊池 涼介 選手】
「(球場に)来たばっかりだから、準備してくるわ。練習の邪魔しないでね」

リーグ2位の防御率に12球団最少の失策数。(5月24日時点)
「守り勝つ」野球でセ・リーグ首位(5月30日時点)
そのチームを象徴するのが名手・菊池、そして、矢野雅哉 鉄壁の二遊間。
ここまでその守備で幾度となくチームを救ってきました。
華麗な守備の一方で『守備の切り札』としての役割が多かったこれまで。
課題だったのが『バッティング』
守備を買われ、スタメン出場が増える中、打撃面での試行錯誤が続きます。

【矢野選手】
「もともと構えのとき、バットを自分の体に向かって、真っすぐやや内側に入れて構えていたんですけど、打ちに行くと力が入って、バット(のヘッド)がより内側に入ってしまって、バットが思った通りに出てこなくなるというのがあったので、秋山さんに色々聞いて、あと朝山コーチにはバットを始めはまっすぐじゃなくて、外側に向けたら打ちに行くときにいい感じに、はまるんじゃないかと聞いて、今はバットを寝かして構えている感じです」

―しっくりきている?

【矢野選手】
「今、しっくりきてます」

ここからは、矢野選手の『忍者守備』を徹底解剖!一瞬のスーパープレーが生まれる原点を探るべく、この瞬間、あの瞬間で何を考えているのか、深堀りしていきます!

―試合前はどういうことを確認する?

【矢野選手】
「相手バッターの打球方向が引っ張りなのか、流してくるのか、あとは自チームの投手の変化球も分かった上で、確認して」

―それは毎試合?

【矢野選手】
「データがあるので、自分で毎試合前に見ます」

―バッターが打席に入ったら?

【矢野選手】
「3・4種類くらいの打球をイメージします。こうきたら、こうしようって」

―サインが出たら絞られる?

【矢野選手】
「絞られて、こっちにくるか、こっちに来ないか。自分の中の確率で、こっち80%ならこっち捨ててとか」

―ピッチャーが投げました。

【矢野選手】
「バッターのスイングの軌道を見ながら動いていきます。一瞬なんですけど」

―バッターがスイングする瞬間に体が自然に動く?

【矢野選手】
「球種もわかっているので、バッターの傾向もわかっているので」

―あの角度、あのスイングだったらこっちだと?自分の範囲にボールが飛んできたらこのポケットに入れるみたいなのがある?

【矢野選手】
「あんまり手元を見ようとしたら、距離が近くなるんで、ふわっと見る」

―スローイングはグローブめがけて?

【矢野選手】
「基本見てないですね。遠い距離になったら、足の動きと運びをやって。ある程度ファーストの位置はわかるじゃないですか、ファーストに狙って(ピンポイントで)投げたらスローイングがおかしくなるので、ある程度のところに投げたらアウトになる」

そして、矢野選手といえば…愛されキャラ。
二遊間でともに異次元のプレーを連発する師匠・菊池選手からは守備以外である注文が…

―菊池選手が「基本的にいつも全てを伝えているので、あえて言うことはない。
強いて言うなら『もっと先輩をいじっていい。特に會澤さん』と。

【矢野選手】
「それはほんとに…ダメなんですよ…あるじゃないですか、會澤さんっていう…會澤さんっていう(イメージが)」

矢野選手が恐れる10歳年上の會澤選手。
でも矢野選手、先日こんなことがありましたよね?

<カープ球団公式インスタグラム・大瀬良投手 1000奪三振の試合後>
【矢野選手】
「水戸のヤンキー!ナイスリード!」

―會澤さんからは何か言われた?

【矢野選手】「…まあまあまあ、言われましたね。でも笑ってくれてたんで」

―あんだけウケてて、會澤さんだけ笑ってなかったらやばい。

【矢野選手】「でも本当にやさしい人なんで」

【矢野選手】
「會澤さんはやっぱり…※*@ですね」

―もう言葉が出てこなくなってる(笑)

『守り勝つ』野球に欠かせない矢野選手の守備。成長する打力も磨き、レギュラー奪取を目指します。

【矢野選手】
「守備はもちろんなんですけど、得点圏で、もっともっと打てるように『打てる僕』を見せていければなと思います」

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