※本記事は、2023年4月14日にアップした記事を再編集したものです。
好きなことを、好きなだけ
いまから23年前の2001年(平成13年)4月14日は、ニンテンドウ 64用ソフト『どうぶつの森』が発売された日。
『どうぶつの森』は、任天堂から発売されたコミュニケーションゲーム。村のどうぶつたちと交流したり季節行事へ参加したりしながら、気ままなゆったりとした暮らしを楽しんでいく。
引っ越してきた家の代金や部屋の拡張費用などの返済という目標はあるものの、メインクエストのクリアーのような明確な目的はなく、プレイヤーが思い思いに遊ぶというシステムがかなりユニーク。発売後は、評判は口コミで徐々に広まっていき、とくに女性からの支持を得ることになった。
最大の特徴は、ゲームの中で現実世界と同じように時間が流れている点。四季があるのはもちろん、土日や祝日、朝昼晩などもあり、それぞれ景観や発生するイベントが変化する。この試みは当時も非常に画期的で、ゲームの中の世界が現実と地続きであるかのように錯覚させられたものだった。
地続き過ぎて昼間働く社会人などは、昼の住人と会うことができない、お店が閉まっているといった悲しみから、ゲームの時間をわざと12時間ずらすという強硬手段に出る者もいたとかいないとか。また、ひとつの村で最大4人までのプレイヤーが生活可能で、兄弟や家族と楽しみを共有できたのも新鮮だった。掲示板や手紙を通じてコミュニケーションを取っていた人も少なくないのではないだろうか。
『どうぶつの森』シリーズと言えば、ほかのプレイヤーの村へお出かけして、アイテムを集めたり、村の景観を眺めたりするのも楽しみのひとつ。初代『どうぶつの森』でも当然その機能はあるのだが、お出かけするには“コントローラーパック”が必須だった。
ロムカセットのゲームではカセット内にゲームデータを保存するのが通例ゆえに、本作ではニンテンドウ64のコントローラーに装着するコントローラーパックに自分のキャラクターデータを保存し、それを持ち歩くことでほかのプレイヤーの村へのお出かけを実現していた。
いま考えるとちょっとひと手間だが、それでも多くのユーザーがお出かけを楽しんでいたことと思う。週刊ファミ通編集部では、自分の席にニンテンドウ64を設置していた編集者が多かったので、かなり気軽にほかの村へお出かけできたと記憶している。
以降は、ニンテンドーゲームキューブで2作の続編を発売した後、ハードをニンテンドーDSに移した『おいでよ どうぶつの森』で世界的な大ヒットを記録。最新作のNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』は、2023年12月の時点で、全世界で4479万本を超える大ヒットを記録しているのはご存じの通りだ。
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