QUByte Interactiveによれば,「Extinction Rifts」はハイペースのブーマーシューター(Boomer Shooter)とのこと。最近よく聞くブーマーシューターという言葉。はっきりした定義は見当たらないのだが,「DOOM」のように,撃って進んで撃って進むといったレトロスタイルのシューターがそう呼ばれるようだ。Steamで調べると,「DUSK」や「Hexen」「ULTRAKILL」などにブーマーシュータータグが付けられていることが分かる。
またブーマーは,「ベビーブーマー」(ベビーブーム世代。いわゆる団塊の世代)を指すことが多いので,60代〜70代の「難しいことはやりたくない」ゲーマー向けということかもしれない。
ともあれ,「Extinction Rifts」の舞台となるのは未来のディストピアで,突然現れた古代モノリスを,ニューワールド(New World)と名乗る軍事テロリストが奪い,人類の選択的絶滅計画を実行しようとしていて危険なので,阻止するために5つのモノリスを破壊するという設定だ。
公開された短いトレイラーにもあるように,特徴的なのは左手にはめたグローブだろう。これは「アドレノゴーントレット」(Adreno-Gauntlet)というアイテムで,戦えば戦うほどエネルギーが溜まり,最高にチャージされると,ワンパンでステージの敵を殲滅する「エクステンションパンチ」(Extinction Punch)を繰り出せる。
映像を見る限り,敵は隠れたりせずまっすぐこちらに走ってくるので,エネルギーを溜めるのは難しくなさそうだ。さらに,敵を撃ち,オブジェクトを破壊すればするほど破壊力が高まったりなど,ブーマーシューターらしい豪快なプレイが楽しめそうだ。
QUByte Interactiveで本作のリードアーティストを務めるMarcel Bernardi氏は,「Duke Nukem 3D」や「Shadow Warrior」のような,皮肉っぽいユーモアを持ったゲームを作ろうとしていると述べている。ちなみに,14年間にわたってゲームを開発,パブリッシングし,レトロゲームに特化してきたQUByte Interactiveだが,本格的なFPSを作るのはこれが初めてとのこと。
「Extinction Rifts」は,2024年後半の発売が予定されている。対応プラットフォームはPC(Steam)のほか,Playstation 5,Xbox Series X|S,PlayStation 4,Xbox One,そしてNintendo Switchだが,コンシューマ機版の日本展開は発表されていない。PC版は日本語には対応しないようだが,言語に頼るようなゲーム性ではなさそうなので,続報に期待しよう。
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