Weappy Studioは,開発中の映画制作会社経営シム「Hollywood Animal」のデモ版2024年5月30日(日本ではおそらく5月31日)にSteamでリリースすると発表し,最新トレイラーを公開した。


 「Hollywood Animal」は,映画産業黎明期のハリウッドを舞台に自分の制作会社を運営し,巨大なスタジオに成長させるというゲームだ。
 プレイヤーは企画から劇場への配給まで,映画製作プロセスのすべてに携わることができ,超大作からB級スプラッターまで幅広い映画を作れるようだ。


 ここまで聞くと,普通の経営シムのように思えるが,本作の特徴は,競争に勝つためなら非合法の手段も取れることだ。
 犯罪組織に金を払って人気俳優を無理に出演させたり,ほかの映画の上映を延期させたり,ライバル企業を乗っ取ったりと,華やかな映画ビジネスの背後で繰り広げられる陰湿で情け無用のバトルが体験できるという。


 ちなみに,Weappy Studioは,腐敗した街の警察署長を主人公にした「This Is the Police」で知られるデベロッパだ。「This Is the Police」では,署員たちを指揮して事件に対処しつつ,自らも汚職に手を染め,犯罪組織と癒着する主人公の姿が描かれたが,「Hollywood Animal」にもそうしたインモラルな雰囲気が漂っている。

 公開されたトレイラーは,オーディションで大役を手に入れた野心的なイギリス人俳優,Gregory Pearceの身に何が起きたかを描くショートフィルム風の内容で,日本語字幕にも対応している。会話のみでアクションシーンなどはないが,警察さえも頼りにならないことが察せられて背筋が寒くなる。ゲーム内ではこうした出来事が頻発するという。


 デモ版は,1929年から1930年までの2年間をプレイ可能だ。大恐慌や,禁酒法に伴うマフィア戦争など,プレイヤーにはさまざまな難題が降りかかってくるとのこと。デモ版は不明ながら,製品版は日本語にも対応する予定なので,食うか食われるかの経営バトルを期待する人は,発売を楽しみにしよう。

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