2024年5月15日,AMDは,デスクトップPC向けCPU「Ryzen 8000F」シリーズを世界市場に向けて発売すると発表した。「Ryzen 7 8700F」と「Ryzen 5 8400F」という2モデルをラインナップしており,いずれも既存のデスクトップPC向けAPU「Ryzen 8000G」シリーズから,内蔵GPU機能を無効化したものだ。
 北米市場におけるメーカー想定売価は順に269ドル169ドル。国内市場における販売時期や価格は明らかになっていない。

 Ryzen 8000Gシリーズは,Socket AM5に対応するデスクトップPC向けのAPUで,「Zen 4」アーキテクチャベースのCPUコアと「RDNA 3」アーキテクチャベースのGPUコアを組み合わせた製品だ。今回発表となった2モデルは,内蔵GPU機能を無効化しているため,利用するには別途グラフィックスカードが必要だ。

Ryzen 7 8700FとRyzen 5 8400Fの主なスペック

 上位モデルのRyzen 7 8700Fは,8コア16スレッド対応で,動作クロックはベースクロックが4.1GHz,ブースト最大クロックが5GHzとなる。また,AIアクセラレータ「Neural Processing Unit」(NPU)が統合されており,AI機能「Ryzen AI」を利用できるという。

 一方のRyzen 5 8400Fは,6コア12スレッド対応で,動作クロックはベースクロックが4.2GHz,ブースト最大クロックが4.7GHzとなる。なお,こちらはNPUを備えていない。

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