なお,価格は明らかになっていない。
先に書いてしまうと,AMDに限らず,現状ではCPU内蔵型のAI処理ユニットがゲームに役立つ場面はほぼない。ただ,たとえばボイスチャットアプリで音声のノイズを減らしたり,動画配信や動画編集アプリで背景を除去したりするような処理に,AI処理ユニットを活用してCPUやGPUの負荷を軽減するという手法はあるので,間接的にゲーマーの役に立つこともあるだろう。もちろん,対応するアプリが登場すればの話ではある。
過大な期待を抱く必要はないが,将来的にさまざまなアプリがAI処理を活用すると思われるので,そうした環境が整えば,メリットが高まると考えておけばいい。
話を製品に戻すと,Katana A15 AI B8Vは,15.6インチサイズで解像度2560×1440ドット,最大リフレッシュレート165Hzの液晶パネルを採用する15インチ級ノートPCだ。GPUにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を採用する。
メインメモリ容量が32GBと多いのが見どころで,ゲーム用途でメモリの不足を感じることはなさそうだ。内蔵ストレージ容量は1TBと標準的である。
一方のKatana A17 AI B8Vは,17.3インチサイズで解像度2560×1440ドット,最大リフレッシュレート240Hzの液晶パネルを採用する17インチ級ノートPCだ。搭載GPUは,少し強力な「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」である。
メインメモリ容量や内蔵ストレージ容量は,Katana A15 AI B8Vと同じだ。
コスパ重視のKatana 15 B13V,Cyborg 15 A12Vも登場
同時にエムエスアイコンピュータージャパンは,15インチ級のゲーマー向けノートPC「Katana-15-B13VGK-2102JP」と,「Cyborg-15-A12VF-2202JP」を,5月23日にAmazon.co.jp限定で発売すると発表した。
両製品とも価格対スペック比に優れるのが特徴だ。たとえばKatana
メインメモリ容量は16GBと十分だが,内蔵ストレージ容量は512GBなので,ゲームを複数本インストールするには物足りないかもしれない。
Cyborg-15-A12VF-2202JPの場合は,GPUにGeForce RTX 4060 Laptop GPUを,CPUには8コア12スレッド仕様の「Core i5-12450H」を採用して,税込14万9800円という価格を実現している。ディスプレイ周りの仕様は,Katana-15-B13VGK-2102JPと同じだ。
ただ,こちらもメインメモリ容量は16GBであるものの,内蔵ストレージ容量は512GBである。
どちらもストレージ容量面では割り切りや工夫が必要かもしれないが,円安の影響でゲーマー向けノートPCの価格が高止まりしている現状では,とくに初めて買うゲームPCを求める人には歓迎されそうだ。
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