任天堂は本日(2024年5月7日),2024年3月期(2023年4月1日〜2024年3月31日)の連結業績を発表した。決算短信によると,売上高は1兆6718億円(前期比4.4%増),営業利益は5289億円(同4.9%増)。そして当期純利益は4906億円(前期比13.4%増)となっている。

2024年3月期 決算説明資料より

 ハードウェアの販売台数は1570万台(前年比12.9%減),ソフトウェアの販売本数は1億9967万本(前期比6.7%減)となり,販売数量は前期比で減少したものの,発売から8年目に入ったプラットフォームとしては堅実な販売状況となった。

 Nintendo Switchビジネスでは,「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が2061万本,「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」が1344万本,「ピクミン4」が384万本とそれぞれ好調な販売を記録。また,「マリオカート8 デラックス」が818万本(累計販売本数6197万本)の販売となるなど,2023年4月に公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の効果もあり,「マリオ」関連タイトルも順調に推移したという。これらの結果,当期のミリオンセラータイトルは,ソフトメーカーのタイトルも含めて31タイトルになった。

2024年3月期 決算説明資料より

 ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは,Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトや追加コンテンツが好調に推移したことに加え,Nintendo Switch Onlineによる売り上げも増加したという。さらに,円安による為替の影響もあり,デジタル売上高は4433億円(前期比9.4%増)となった。

2024年3月期 決算説明資料より

 モバイル・IP関連収入などについては,「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」関連の売上が当期に発生したことにより,売上高は927億円(前年比81.6%増)となった。
 
 今後の見通しとしてハードウェアでは,Nintendo Switchの魅力を伝え続けることで,「一家に一台」から「一家に複数台」さらには「一人に一台」の普及を目指すとともに,継続してユニークな提案を行い,販売の最大化を目指すという。
 
 ソフトウェアでは,「ペーパーマリオRPG」(5月),「ルイージマンション2 HD」(6月)などのタイトルや,ソフトメーカーのタイトルの発売が予定されており,発売済みのタイトルに加えて,新規タイトルや追加コンテンツを継続的に投入することで,プラットフォームの活性化に努めるとのことだ。

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