データ分析を専門に行うSensor Towerによると,2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している(関連記事)。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で,いま最も売れているタイトルをはじめとした,さまざまなデータを毎週お届けするのが,本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。


スマホゲームの国内収益ランキング
(2024年4月18日〜4月24日)


順位 前週 タイトル DL数の前週比 収益の前週比
1 7 パズル&ドラゴンズ 85% 264%
2 3 崩壊:スターレイル -2% 12%
3 2 キノコ伝説:勇者と魔法のランプ -18% -37%
4 17 雀魂 17% 201%
5 16 原神 5% 98%
6 23 ブルーアーカイブ 8% 153%
7 1 モンスターストライク -38% -64%
8 5 eFootball 2024 -12% -37%
9 6 ロイヤルマッチ 4% -7%
10 13 ラストウォー:サバイバル -2% 15%
11 32 ウマ娘 プリティーダービー -4% 134%
12 4 あんさんぶるスターズ!!Music -8% -51%
13 15 パズル&サバイバル 10% -10%
14 14 ホワイトアウト・サバイバル -5% -13%
15 8 Fate/Grand Order -13% -28%
16 18 プロジェクトセカイ -7% -6%
17 9 荒野行動 8% -37%
18 26 モンスターハンターNow 6% 38%
19 - HIT : The World - -
20 10 Pokémon GO -6% -39%
21 19 ドラゴンクエストウォーク 7% -14%
22 28 ONE PIECE バウンティラッシュ 15% 27%
23 22 ガーデンスケイプ -7% 4%
24 21 LINE:ディズニー ツムツム -1% -2%
25 61 にゃんこ大戦争 84% 148%
26 54 Call of Duty: Mobile 13% 102%
27 39 メメントモリ 19% 40%
28 12 勝利の女神:NIKKE 19% -48%
29 25 トゥーンブラスト 10% 0%
30 24 LINE ポコポコ 32% -6%
31 52 ロマンシング・サガ・リ・ユニバース -63% 92%
32 27 Age of Origins 9% -3%
33 66 ブルーロック Project: World Champion 175% 117%
34 33 信長の野望 覇道 10% -1%
35 34 放置少女 -13% 1%
36 31 聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス 32% -8%
37 40 ホームスケイプ 7% 1%
38 82 三國志 真戦 2% 108%
39 11 プロ野球スピリッツA -2% -62%
40 62 Pokémon Sleep -2% 58%
41 58 フィッシュダム -26% 44%
42 46 ブロスタ 8% 12%
43 42 おねがい社長! 16% -16%
44 48 FFBE幻影戦争 21% 13%
45 35 ドット勇者 149% -22%
46 79 妖怪ウォッチ ぷにぷに 26% 52%
47 87 三國志 覇道 13% 61%
48 63 ドラゴンボールZ ドッカンバトル 0% 19%
49 56 日替わり内室 84% 8%
50 - ビックリマン・ワンダーコレクション - -

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない


1〜25位のグラフ。縦軸(収益)の値は本連載では非公開

 国内収益ランキング1位は「パズル&ドラゴンズ」(iOS / Android)だ。「ガンダムシリーズ」とのコラボ(関連記事)を4月18日に開始し,前週比で収益を264%伸ばした。


 「雀魂」(iOS / Android)は「ブルーアーカイブ」とのコラボ(関連記事)を4月17日から開催している。前週比201%の増収を達成し,17位から4位まで順位を上げた。


 新作は2タイトルがランクイン。19位の「HIT : The World」(iOS / Android)は,ネクソンが4月17日にサービスを開始したMMORPGだ。全世界で累計2500万ダウンロードを達成した「HIT」の世界観を継承しており,大規模なバトルや重厚な成長ストーリーを楽しめる。


 50位の「ビックリマン・ワンダーコレクション」(iOS / Android)は,マーベラスが4月19日にリリースしたシールコレクションRPG。おなじみのビックリマンたちが登場し,手に入れたキャラクターやシールでチームを組んで戦っていく。



スマホゲームのパブリッシャ別国内収益ランキング
(2024年1月〜3月)


 今回は,2024年1月〜3月におけるパブリッシャ別の国内収益ランキングを紹介しよう。参考までに前期(2023年10月〜12月,関連記事)の順位と,各社における今期の最高収益タイトルも併記している。

順位 前期 パブリッシャ名 最高収益タイトル
1 5 バンダイナムコエンターテインメント ドラゴンボールZ ドッカンバトル
2 3 サイバーエージェント ウマ娘 プリティーダービー
3 1 KONAMI プロ野球スピリッツA
4 4 スクウェア・エニックス ドラゴンクエストウォーク
5 2 MIXI モンスターストライク
6 6 miHoYo 崩壊:スターレイル
7 8 ソニー(アニプレックス) Fate/Grand Order
8 10 Yostar ブルーアーカイブ
9 7 Niantic Pokémon GO
10 14 LINEヤフー LINE:ディズニー ツムツム
11 9 ガンホー・オンライン・エンターテイメント パズル&ドラゴンズ
12 12 セガ プロジェクトセカイ
13 16 Playrix ガーデンスケイプ
14 15 NetEase 荒野行動
15 17 37GAMES パズル&サバイバル
16 11 コーエーテクモゲームス 信長の野望 覇道
17 119 Joy Net Games キノコ伝説:勇者と魔法のランプ
18 13 Tencent(Level Infinite) 勝利の女神:NIKKE
19 20 グリー(WFS) ヘブンバーンズレッド
20 19 Dream Games ロイヤルマッチ
21 22 Happy Elements あんさんぶるスターズ!!Music
22 27 Century Games ホワイトアウト・サバイバル
23 26 Take-Two Interactive トゥーンブラスト
24 - Hoolai Game 聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス
25 24 ルーデル ブルーロック Project: World Champion

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない


1〜25位のグラフ。縦軸(収益)の値は本連載では非公開

 2023年10月〜12月と比べて,2024年1月〜3月における国内スマホゲーム市場全体の収益は約2%増加し,Top25のうち収益を増やしたパブリッシャは13社,収益を減らしたパブリッシャは12社となった。

 今期の1位はバンダイナムコエンターテインメントだ。同社の日本市場における二枚看板である「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」「ONE PIECE バウンティラッシュ」が,周年イベントの開催によって,前期比で大きく収益を伸ばしている。


 また,今期は新作の放置系RPGが人気を集めており,「キノコ伝説:勇者と魔法のランプ」を擁するJoy Net Gamesと,「聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス」を擁するHoolai Gameが,新たにTop25にランクインした。どちらも中華系のパブリッシャだ。


 一方,前期の新作で収益の高かった「呪術廻戦 ファントムパレード」「モンスターハンターNow」「レスレリアーナのアトリエ」は今期軒並み失速しているので,ローンチ時の盛り上がりが落ち着いたあとで,収益を維持することの難しさを感じる。既存の大型タイトルの壁は高く,各社の最高収益タイトルにはおなじみの面々が並んでいる。

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