1980〜90年代に一世を風靡したベルトスクロールアクションを再解釈したシステムや,ハードな世界観などが特徴となっている。
そんな本作がリリースされてからまもなく1か月。ゲーム自体はプレイしたことがなくても,テレビとWebのCMやSNSキャンペーン,そして“星になれ”という印象的なタイトル名で気になっていたという人は少なくないだろう。
本稿ではあらためて,「星になれ ヴェーダの騎士たち」とはどのようなゲームなのかを紹介していきたい。
ドラゴンスラッシュ2の続編として誕生した,HYBE IMのパブリッシング第1弾タイトル
本作は元々,全世界で累計2000万ダウンロードを記録した「ドラゴンスラッシュ」の続編として,FLINTが「ドラゴンスラッシュ2: ヴェーダの騎士達」というタイトル名で開発を進めていたゲームだ。
関連記事
[G-STAR 2022]「Dragon Blaze 2」はアクションRPGに。アート面が最高すぎるダークファンタジーが巨大ブースで全面展開
G-STAR 2022に,FLINTのPC / スマートフォン向け新作アクションRPG「Dragon Blaze 2: Knights of Veda」が試遊出展された。アートワークからして美しさの異様さが半端ではない,元放置系ゲームの進化に触れてみよう。
[2022/11/18 22:35]- キーワード:
- PC
- iPhone
- PC:星になれ ヴェーダの騎士たち
- RPG
- MO
- FLINT
- ファンタジー
- 韓国
- Android:星になれ ヴェーダの騎士たち
- Android
- OTHERS
- プレイレポート
- 編集部:楽器
- G-STAR 2022
2023年,BTSなどの著名アーティストが所属する事務所HYBEの子会社で,ゲーム事業を手掛けるHYBE IMがFLINTとパブリッシング契約を締結。同社の第1弾タイトルとしてリリースされることになった。
その際にタイトルも現在の「星になれ ヴェーダの騎士たち」になり,日本向けのリリースも発表に。2023年10月にはグローバルβテストが実施され,2024年4月2日に正式に配信がスタートしたというのがこれまでの流れだ。
関連記事
[gamescom]難度高めのベルトスクロールACT「星になれ-ヴェーダの騎士たち」はストーリーもアツイ。ディレクターへの合同インタビューも
韓国のデベロッパFLINTが手がける「星になれ-ヴェーダの騎士たち」が,ドイツで開催されているゲームショウ「gamescom 2023」に出展されていた。実際にプレイしてきたので,その感想をお伝えしよう。また,gamescomの会場内で実施された合同インタビューの内容も紹介する。
[2023/08/26 12:23]- キーワード:
- PC:星になれ-ヴェーダの騎士たち
- PC
- RPG
- MO
- FLINT
- ファンタジー
- 韓国
- OTHERS/iPhone/Android:星になれ-ヴェーダの騎士たち
- Android
- OTHERS
- iPhone
- イベント
- インタビュー
- gamescom 2023
- 副編集長:noguchi
[プレイレポ]「星になれ ヴェーダの騎士たち」は,骨太なアクションやグロテスクな描写も豊富なコンシューマライクのダークファンタジー
韓国のデベロッパFLINTが手がける新作RPG「星になれ ヴェーダの騎士たち」のファーストグローバルβテストが,2023年10月9日から10月17日11:00まで開催された。本稿では,骨太なアクション,作り込まれたダークファンタジーな世界観など見どころを紹介していく。
- キーワード:
- PC:星になれ ヴェーダの騎士たち
- PC
- RPG
- MO
- FLINT
- ファンタジー
- 韓国
- Android:星になれ ヴェーダの騎士たち
- Android
- プレイレポート
- ライター:F5/タワラ02
βテスト時から洗練されて手応えが増したアクション
ゲームの魅力となっているのが,ライトユーザーからハードコアなゲーマーまで幅広い層に刺さるであろう世界観とアクション,そしてビジュアルだ。
まず注目したいのが,アプリゲームとは思えないほどのハードコアなアクション。βテストについてはこちらのプレイレポートでお伝えしたとおりだが,正式サービスに向けたさらなるアップデートで,よりスピード感や打撃感を感じられる骨太アクションとなった。
オートモードといったライト層向けのアシストは搭載しつつ,しっかりと手応えのあるアクションが味わえる。PC向けにも配信されているだけあり,キーボードやコントローラを使った操作も快適だ。
出現する敵を一掃してステージを進んでいくという,シンプルなベルトスクロールアクションの仕組みながら,“アクションでできることの幅”が広いのが特徴のひとつ。多彩なキャラクターのスキルを駆使して,強敵を撃破していく手に汗握る戦いが楽しめる。
同じ属性で攻撃していると敵が耐性を得るため,キャラを適時切り換えつつ戦っていくという仕組みもユニークだ。1キャラですべて完結せず,4キャラの相性を考慮して戦略を練ると,よりやり応えが増していく。アクションはもちろんだが,編成についてもしっかりと考え抜いて戦う,戦略の深さがある。
βテスト時は若干ながらキャラの動きにもっさりとした重苦しい印象があったのだが,正式リリース版ではテンポも改善された。武器の振りかたもスピーディーで,攻撃時に得られる打撃感も爽快感バツグンだ。実際に動かしていて心地のいいアクションへと進化を遂げている。
回避に使うスタミナ管理,4キャラを次々と切り換えながら戦うバトルシステムの作り込みも見事で,強敵に勝てた時の達成感も非常に大きい。
操作することが多いぶん,スマートフォンでのプレイは難しいかと思ったが,キャラの切り換えや各種アクションもやりやすく,ストレスフリーで遊べる。
スマートフォン版はスキルアイコンが大きめに表示されるため,誤タップする心配がないのもグッド。スマホ,PC両方でプレイしてみたが,仮にPCがなく,スマホだけで遊ぶとしても問題ないという印象だ。
さすがにグラフィックス面やフレームレートはPC版のほうが優秀だが,スキマ時間に少し遊んだり,外でプレイする際には一切不便はないだろう。
そのほかバトルで驚かされたのが,オートモードの優秀さだ。
回避については自分で操作したほうが圧倒的に有利なのだが,攻撃面についてはオート任せでも安心できる。スキルのクールタイムが終わると適時キャラを切り換えて攻撃してくれるため,慣れるまでは自分で操作する以上に頼もしい。
手動だとつい1キャラでひたすら攻撃してしまいがちだが,オートだと4キャラを満遍なく使ってくれる。バトル中の操作方法としてお手本になるレベルだ。
一方で範囲攻撃を避けたり,ボスの強力な攻撃をかわしたりといった,プレイヤーのテクニックが問われる場面もしっかりとあるところも嬉しい。気軽に遊べる利便性の高さはありつつも,自分で操作しても楽しい/やり応えがあるといういい塩梅だ。
酒場の雰囲気や背景描写などビジュアル面もハイクオリティ
ハードな世界観やグロテスクな描写も多いビジュアルも本作の特徴だ。登場する敵の多くが肌のただれたゾンビや異形の存在で,ホラーテイストな仕上がりになっている。
とくに登場するボスのビジュアルは一見の価値アリ。おぞましい外見をしたボスが人を貪っているというような,戦うために近づくのも嫌になるキャラクターデザインや場面作りが秀逸だ。
実際に戦うときのモーションもクセが強く,ストーリー,ビジュアル,バトルシステムのすべで世界観がしっかり表現されている印象を受ける。それだけ作り込まれた世界観ゆえに没入感も高く,大事な局面でのバトルはより盛り上がれるのもいいところだ。
見た目だけでなくストーリーもハードな内容だ。
ゾンビに襲われた村の救援に向かうと,そこにあったのは死体の山。そういったシーンからは,生き延びること,救われることの厳しい世界であることがうかがえる。美しい女性が登場したと思ったら,そんな酷い目に……といった展開もあり,いつ誰が犠牲になってもおかしくないのだと気づかされることも。
そんな暗い世界観だからこそ,必死に生きている人間の力強さも感じられ,ストーリーでは熱くなる場面も多い。ふだん死体が積み重なった場所で戦っているぶん,生き残った人たちが住む街にいるときにはほっと一息つける。二度と再会できなそうなキャラともう一度会えたときの喜びも,厳しい世界観ならではの感覚だ。
ビジュアル面では,キャラクターデザインはもちろんバックグラウンドもしっかり描写されるため,見た目も中身も味わい深い。グラフィックスは往年のベルトスクロールを感じさせる出来栄えで,とくに酒場の賑やかな雰囲気や,料理の描写は好きな人はドハマリするタイプのクオリティだ。
寝る間も惜しんで遊んだ昔のゲームを彷彿とさせるため,ベルトスクロールやアクションが好きな人は,より魅力的に感じるだろう。
スマホでも,PCでも。ガッツリ遊べるゲームを探している人にオススメしたいアクションゲーム
「星になれ ヴェーダの騎士たち」は,実際にプレイすると,コンシューマライクな作りながら,アプリゲームとしても遊びやすい,バランスの取れたタイトルに仕上がっていることを感じさせられるゲームだ。
敵の攻撃をフレーム回避したり,モーションからの行動予測をしての移動など,ハードコアなアクションゲーマーも満足できるバトルシステムも遊んでいて心地いい。難しいアクションが苦手な人も,オートモードが優秀なので問題なく遊べるはずだ。
キャラクターを編成する際のUIが若干操作しにくいといった,システム面ではより快適にできそうな部分は感じつつも,クオリティ自体は現状でも十分に満足できる。
操作に慣れないうちはオートの戦いかたから学んだり,回避だけに専念したりといった進め方もアリだ。公式YouTubeチャンネルで「本の所有者ガイド」という紹介動画がアップされているので,こちらでプレイの仕方を学ぶのもいいだろう。
ダークな世界観や味のあるビジュアル,ハードコアでありながら遊びやすさも考えられたアクションと,魅力の多いタイトルなので,興味を持った人はぜひPCやスマートフォンでプレイしてほしい。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。