PLAIONより2024年4月4日にNintendo Switchとプレイステーション5向けにパッケージ版が発売された『Expeditions: A MudRunner Game』(※)は、広大な自然を舞台にした硬派なドライブシミュレーターだ。

 急な坂道や不安定な岩場などをオフロードカーで踏破していくのが醍醐味の作品で、プレイヤーの工夫やテクニックが試される、クルマ好きの人にはたまらない内容になっている。

 本記事では、そんな『Expeditions: A MudRunner Game』をこれからプレイする人に向けて、覚えておきたいテクニックや、プレイの手順を紹介していこう。

※ダウンロード版はFocus EntertainmentよりNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けに2024年3月5日配信。

※本記事はPLAIONの提供でお届けしています。

悪路の踏破に必須な4つのデバイスとクルマの機能

 本作をプレイする上で非常に重要になるのが、デバイスを効率よく使うことだ。スカウト、オフロードどちらでも4つのデバイスを使用可能で、とくにウィンチはほぼすべてのミッションで必須級となっている。

PS5版の場合、L1を押せばいつでもデバイスを使える。

 使えるデバイスはウィンチ、ドローン、音響測深機、双眼鏡の4つ。中でもウィンチとドローンは頻繁に使う便利グッズだ。

 ミッションでは出発地点から遠くを目指すことが多いが、この際整備された道を辿ることはほとんどない。崖の上から進むか、崖下に降りて進むべきかも、一見するとわかりにくい。

 進んでから戻るというのもアリだが、クルマは走るたびに燃料を消費するため、節約のためにも走る前にルートを構築する慎重さが求められる。そういったときに活躍するのが、一定距離を見渡すことができるドローンだ。

左から崖を登っていくか、右に降りていくべきか……。

 ドローンはクルマから一定距離まで移動することができ、上空高くまで移動することも可能。この機能を使い、クルマで進む前にルートをチェックしておくと、どちらから進むべきかが判断しやすい。

 本作をプレイしていてすぐに燃料が切れてしまうという場合は、ドローンで最適なルートを構築してみると燃費が改善するだろう。

 双眼鏡も同じような使いかたができるが、こちらはより遠くまで見渡すことが主目的となる。高所から使うなら双眼鏡、周辺状況を探りたいならドローンと使い分けよう。

ドローンで見渡せば、左から進むのは難しいと判断できる。

 ミッションでは沼や川を渡ることもあるが、そういったときは音響測深機の出番だ。音響測深機は使用すると、水深の深さを色で教えてくれる。

 見た目ではどこが深いかわからないので、このデバイスを使って進むべきルートを決められる。緑はセーフ、黄色はできれば避ける、赤やオレンジ色のマーカーが出たら、その道は渡らないといった判断が必要だ。

明らかに水深が深い場合、橋を建築して進むのが安全。

 4つのデバイスの中でいちばん活用頻度が高く、ほぼすべてのミッションで使うことになるのはウィンチだ。

 ウィンチは木やアンカーなどにワイヤーを設置し、それを引っ張ったり押してくれる便利な道具で、トラックの牽引などにも使用できる。悪路が多い本作では、崖登りをする際などによく使うことになり、とくに重量の重いオフロードで急勾配を登る際には欠かせない。

 使用する場合はデバイスから選んで設置場所を決めるほか、△ボタンを押すことで周辺の障害物に即座にウィンチを付けることもできる。坂道を上っている際に咄嗟にウィンチを使いたい場合、クイック接続が便利だった。

 ウィンチを付けられる木がない場合は、消耗品のアンカーを設置することで応用できる。アンカーは序盤から使用する機会が多く、ちょっとしたくぼみを抜けるのにも最適だ。

 前輪、後輪どちらかがくぼみに挟まり、クルマが動かなくなった場合、アンカーを設置してウィンチで引っ張ることで抜け出せる。段差の多い場所ではとくに重宝した。

 クルマを引っ張るのが基本的な使いかたになるが、ほかにもウィンチは工夫すればさまざまなテクニックに応用できるのがポイント。

 ウィンチを設置する場所は前面だけでなく、クルマの側面や後面も対象となっている。このシステムは非常に応用が効くため、プレイの工夫が光る部分だ。

デバイスからウィンチを選択すると、ウィンチポイントを選択できる。

 ウィンチとアンカーと組み合わせると高い崖からもノーダメージかつ、最短距離で降りるのは覚えておきたいテクニックのひとつだ。

 クルマの後方にウィンチを設置し、プッシュでゆっくりワイヤーを伸ばすことで、崖をゆっくりと進んでいける。この方法を使えば、高い崖から下に降りる際、迂回せずに直進できるため燃料の消費を抑えられるのだ。

 そのほか、使用頻度はさほど多くないが、側面にウィンチを付けることも。

 急な坂道を進む際、横転防止のためにウィンチを側面に付けて支えておくとより安全になる。また、横転してしまった場合も、ウィンチで引っ張って戻したりと、とにかくウィンチに助けまくられるゲームとなっている。

 デバイス以外だと、クルマ自体の機能も重要になる。代表的なのはタイヤの空気圧変更と、AWD(全輪駆動)への切り換え、ハンドブレーキの3つだ。タイヤ圧の変更は、燃費が悪くなるが岩場などの走破性能が上がるため、崖を登る際にはタイヤを低めの空気圧にすることがある。

 AWDも同様に燃費が悪くなるが速度などが上がるため、足場の悪い場所でのみ使っていきたい。また、後輪が浮いてしまって進めない場面でも、AWDにすることでクルマを動かせる。環境に応じて細かなクルマの調整をしていくのも、ドライブシミュレーターの醍醐味と言えるだろう。

坂道で停車するならハンドブレーキはオンに。これをしないと勝手に滑り落ちてしまう。

ミッションを進めつつアイテムを拾ってお金を稼ごう

 ミッションの進めかたについても、簡単に紹介していこう。

 本作では3つのマップでそれぞれミッションを受けることになり、各ミッションでどのクルマを使うべきかも事前に教えてくれる。必要なトラック数やトラックの種類、必須条件などが記載されているため、それに従って準備をすればオーケーだ。

 また、各ミッションには1回限りのボーナスも用意されており、この条件を満たすと追加報酬がゲットできる。ボーナス条件は一定ダメージ以下に抑える、トラックの回収回数の制限など、基本的にはうまくプレイしていれば自然と達成できるものばかりだ。

 使用するクルマについては、最初はミッションの指定通りにカスタマイズすれば問題ない。必要なデバイスや物資を持ち込み、後のカスタマイズは環境に合わせてお好みで変えていける。

 たとえば、タイヤを切り換えると、岩の上やオフロード、マッドの牽引力が変わる仕組みだ。岩の上を多く進む場合や、オフロード中心のルートなど、挑むミッションに応じて性能を切り換えていく。

 ただし、これらのカスタマイズは必須ではなく、とくに序盤は少し楽になるかな、という程度。最初はカスタムなしでも問題なく進むことができた。慣れてきたら自分好みにいじってみよう。

 クルマのカスタマイズ以外だと、物資の購入も重要な要素だ。クルマにはいくつかのアイテムや予備燃料を持ち込むことができ、その中でもアンカーとジャックスクリューはほぼ必須のアイテム。

 アンカーは前述の通りウィンチと組み合わせるアイテムで、ジャックスクリューは、クルマが横転した際に元の位置まで戻してくれる復帰用の道具だ。クルマを回収すると大金がかかるため、復帰用のジャックスクリューも持っておくと安全になる。

完全に詰んだ状態からも復帰してくれるジャックスクリュー。

 ミッション内容に合わせたクルマのカスタマイズと、使えるアイテムの準備。このふたつは慣れてくるとサクッと終わるため、すぐにミッションに取りかかれる。

 積載量を増やすアオリなどを付けると追加の燃料や部品も詰めるため、これらを使ってフィールドを開拓していこう。

 クルマ以外には、チームメンバーを採用する要素も用意されている。こちらもミッション条件に含まれていれば雇用する形で問題ないが、中盤以降は積極的に雇いたい便利な存在だ。

 チームに採用するとアンカーの所持上限や設置半径を増やすなど、便利な能力を発揮してくれる。難しいミッションに挑む場合、チームの採用も検討したい。

 準備ができたらミッションに従って目的地に向かうことになるが、ここで知っておきたいのが各マップの環境は、ミッションが終わっても引き継がれるという点。

 マップでは部品を使って基地を建てたり、橋を建設できるのだが、作成したものは以降のミッションでも引き続き利用できる。燃料を補充できる施設などは早めに作っておくと、後々のミッションを楽に進められることも。

 以上の要素を把握し、効率的に進めていくのが本作の遊びかたになるが、中盤以降は資金難に陥ることもある。失敗が続きミッション報酬が受け取れない場合は、さらにジリ貧になってしまう。

 そういったときは、マップを自由に動けるフリーロームで金策をすることも可能だ。マップには空中投下物資という物が散らばっており、リサイクルすることでお金に変えられる。

 空中投下物資を回収して本部に戻ることをくり返すだけで、ひとまずの資金難は乗り切れるはずだ。もし本作をプレイしていてお金がなくなった場合は、フリーロームでの資金稼ぎをオススメしたい。

Expeditions: A MudRunner Game

  • 対応プラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC
  • 発売元:パッケージ版/PLAION、ダウンロード版/Focus Entertainment
  • 開発元:Saber Interactive
  • 発売日:ダウンロード版/2024年3月5日配信、パッケージ版(Nintendo Switch、プレイステーション5)/2024年4月4日発売
  • 価格:ダウンロード版/Nintendo Switch版は6460円[税込]、プレイステーション5版とプレイステーション4版は6600円[税込]、Xbox Series X|S版とXbox One版は6450円[税込]、PC版/6480円[税込]、パッケージ版/6480円[税込]
  • 対象年齢:CERO 全年齢対象
  • 備考:プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PCはダウンロード専売

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。