本作は,「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜」に「地理情報表示」と「授業管理」の機能を足し,「貧乏神が出てこない」などの教育的な調整を施して,2023年初頭から学校教育機関向けに無償提供されているブラウザゲームだ。7000を超える導入校のうち,約4000校は小学校であり,これは全国の小学校の約20%に相当する。
共同研究の目的は,本作の教育的価値を評価し,今後の導入支援や普及促進のための学術的知見を提供することだ。導入校での状況を調査し,本作の活用が教員や生徒に与える教育的インパクトを多面的に評価するという。教育ニーズにあわせた導入ガイドや補助教材の制作など,本作を軸とした教育リソースの拡充や利用促進にも寄与するとのこと。
今回は,KONAMIのシニアプロデューサーである岡村憲明氏と,東京大学大学院情報学環の准教授である藤本 徹氏からのコメントも届いているので,興味のある人は以下のリリース文をチェックしてほしい。
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桃鉄はどのように教育現場で活用できるのか。「桃太郎電鉄 教育版」をテーマにした教育者向けセミナーをレポート
「桃太郎電鉄 教育版 〜日本っておもしろい!」の教育者向けセミナーが,12月18日にコナミクリエイティブセンター銀座にて開催された。「桃太郎電鉄」シリーズの教育機関向け作品は,実際にどのような形で教育現場で活用できるのか。作品の説明とともに教育者による活用方法も紹介された。
[2022/12/22 15:18]- キーワード:
- :桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜
- テーブルゲーム
- パーティーゲーム
- CERO A:全年齢対象
- KONAMI
- カジュアル
- ギャンブル
- コミカル
- プレイ人数:1〜4人
- 経営
- 電車
- BROWSER
- イベント
- ライター:丸谷健太
株式会社コナミデジタルエンタテインメントと東京大学藤本研究室が『桃太郎電鉄 教育版』の教育的価値の評価に関する共同研究を開始
株式会社コナミデジタルエンタテインメントと国立大学法人東京大学大学院情報学環 藤本徹研究室は、『桃太郎電鉄 教育版Lite 〜日本っておもしろい!〜』(以下、『桃太郎電鉄教育版』)の教育的価値の評価に関する共同研究を開始しました。
共同研究の目的
この共同研究は、コナミデジタルエンタテインメントが「桃太郎電鉄」を教材として無償で提供する『桃太郎電鉄 教育版』の教育的価値の評価を行い、今後の導入支援や普及促進のための学術的知見を提供することを目的としています。
導入校での授業等の教育活動への導入状況を調査し、『桃太郎電鉄 教育版』が教育現場で活用されることによる教員や生徒の教育的インパクトを多面的に評価します。導入が活発な学校の状況や効果的な活用事例を整理して、教育ニーズごとの導入ガイドや補助教材の制作など、『桃太郎電鉄 教育版』を軸とした教育リソースの拡充や利用促進に寄与する研究を実施します。
「桃太郎電鉄」のエデュテイメントに関する取り組み
「桃太郎電鉄」は、1988年に第1作が登場して以来、35年にわたって幅広い年代の方々に楽しまれている国民的ボードゲームです。「日本全国を巡って物件を買い集め、資産総額日本一を目指す」というゲーム性を活かして、2023年からノートPCやタブレット端末で動作する『桃太郎電鉄 教育版 Lite 〜日本っておもしろい!〜』を、学校教育機関へ無償提供しています。各地の名産・名所などを遊びながら身につけることができるほか、難読地名の書き取りや収益率の計算など、幅広い学習に活用されています。7,000を超える導入校のうち、約4,000校は小学校となっており、これは全国の小学校のおよそ20%に相当します。
(※導入数は、いずれも2024年3月時点)
『桃太郎電鉄 教育版 Lite 〜日本っておもしろい!〜』 概要
対応プラットフォーム: Windows PC, Chromebook, iPad
対応インターフェース: キーボード、タッチパネル
プレー人数: 1〜4人 (オンラインプレー:非対応)
公式サイト: https://www.konami.com/games/momotetsu/education/
(※導入のお申し込みやお問合せは、こちらよりお願いいたします)
クレジット: (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment
研究代表者コメント
株式会社コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサー 岡村 憲明
「桃太郎電鉄」が、地理や漢字の学習に役立っているのではないか、という漠然とした感触を頼りに、手探りで送り出した『桃太郎電鉄 教育版』ですが、多くの先生方に受け入れていただき大変感激しています。一方で、教育現場にゲームを導入することに懸念を持たれている方も、まだまだいらっしゃると思いますので、この研究によって、『桃太郎電鉄 教育版』の学習効果が示されることで、「エデュテイメント」への理解が広がることを願っています。
東京大学大学院情報学環 准教授 藤本徹
『桃太郎電鉄 教育版』のように市販の人気ゲームタイトルの教育版が開発されて、これほど大規模に導入される例は世界的にも数は限られており、とても興味深い事例です。学校現場の先生方の教育実践がさらに充実して、これから導入したい方たちを後押しできるような研究を行いたいと考えています。調査に協力してくださる学校の先生方、この研究に参画したい研究者や学生の方々と連携して活動しますので、ご関心がある方はぜひご連絡ください。
東京大学大学院情報学環 藤本徹研究室について
東京大学大学院情報学環 藤本徹研究室は、人の学びや成長につながる「楽しい経験(Ludic Experience)」を創り出す学習コンテンツの開発や、教育プログラムのデザイン方法論を研究しています。
研究室ウェブサイト:
https://ludixlab.net/
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