2024年4月24日,Razerは,ゲーマー向けマウス「Viper」シリーズの新型ワイヤレスマウス「Viper V3 Pro」を4月26日に国内発売すると発表した。バッテリーを内蔵しつつ,公称本体重量が約54gと軽いのが特徴だ。また,独自の新型センサーを採用するのも見どころと言えよう。
 税込のメーカー想定売価は,2万6480円となっている。

Viper V3 Pro

従来製品は,メインボタンが筐体の縁まであるが,Viper V3 Proでは段差を設けた
 Viper V3 Proは,プロゲーマーからのフィードバックを基にして,2023年に登場した「Viper V3 HyperSpeed」から,筐体設計を大きく見直したという。とくに右メインボタンの縁部分に段差を設けたほか,左サイドボタンの間隔を広げたり,従来はメインボタン後方にあった感度調整ボタンを底面に移動したりと,誤操作の防止を重視している。
 すでにVALORANTで活躍するzekken選手といったプロゲーマーが,Viper V3 Proのプロトタイプを使用し,大会で優勝するなど輝かしい成績を収めているそうだ。

左サイドボタンの間隔が開いている

感度調整ボタンは底面に移動した。また,マウスソールが大型化しているのも見逃せない

 また,本体後部の厚みが増したことで,つかみ持ちやつまみ持ちしやすい形状となったのもポイントだ。

 Viper V3 Proには,新開発の光学式センサーである第2世代の「Focus Pro 35K Optical Sensor」を採用する。前世代製品の「Viper V2 Pro」やViper V3 HyperSpeedに搭載する「Focus Pro 30K Optical Sensor」と比べて,トラッキング解像度が最大3万から3万5000に向上した。加えて,解像度を1DPI単位で調整できるようになったほか,リフトオフディスタンスとランディングディスタンスを26段階で調整できるようになったのも目に付く違いとなる。

 さらに,Viper V3 Proの発売に合わせて,Razer独自の総合設定ソフトウェア「Razer Synapse」に「感度マッチャーキャリブレーション」という機能が加わった。
 搭載センサーや内部設計,ソフトウェアの処理などの違いにより,同じトラッキング解像度に設定していても,マウスそれぞれによって微妙に動きが異なるケースがある。感度マッチャーキャリブレーションは,基準となるマウスとViper V3 Proを同時に持って動かして,トラッキング距離を計測することで,Viper V3 Pro側の解像度を調整するというものだ。Razerによると,同社製品間だけでなく,他社製品を使っている場合でも,対応できるそうだ。
 なお,感度マッチャーキャリブレーションは,記事執筆時点では,Focus Pro 35K Optical Sensor搭載製品のみの対応となる。

2つのマウスを同時に動かして,感度を調整する

基準となるマウスで感度が1601 DPIに設定されていた場合,Viper V3 Proでは1516 DPIにすると同じ挙動となるという例

 このほかにも,Viper V3 Proには,USBレポートレート8000Hzに対応したワイヤレスアダプタ「Razer HyperPolling Wireless Dongle」が標準で付属するという。Razerは,「競合製品と比べてより軽く,スペック高いマウスである」とアピールしていた。

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