米国時間2024年4月18日,Razerは,スマートフォンだけでなく第6世代iPad miniでも使える合体型ゲームパッド「Razer Kishi Ultra」を世界市場に向けて発売した。グリップ部分が大きく,また横に広く開くので,長辺の長さが200mm近い8インチ級タブレット端末も挟み込んで使えるのが見どころだ。
 税込の直販価格は2万5980円である。

第6世代iPad miniと合体した状態のKishi Ultra


 既存製品である「Razer Kishi V2 USB-C」(旧称:Razer Kishi V2 for Android)に比べると,グリップ部分が大きくなり,握りやすそうになっているのも見どころだ。300g弱ある第6世代iPad miniと合体した状態でも,快適にプレイするにはこれくらいしっかりしたグリップが必要なのかもしれない。

Kishi Ultraの前面。アナログスティック配置が非対称のXboxレイアウトだ。手前側面には,左に4極3.5mmミニピンヘッドセット端子が,右にはUSB Type-Cパススルー充電ポートがある

Kishi Ultraの背面側。バンパー部分には小さな追加ショルダーボタンがある


 冒頭でも触れたとおり,本製品はUSB Type-C接続のiPhone 15シリーズと,Androidスマートフォンでも利用できる。グリップが大きい分だけ,持ち運びのしやすさはKishi V2に劣るかもしれないが,しっかり握ってのゲームプレイには,Kishi Ultraのほうが向いているのではなかろうか。

iPhone 15シリーズやAndroidスマートフォンでも使える。USB Type-C万歳だ

 実用性の面では多少疑問もあるが,Kishi Ultraは,USB Type-C経由でPCと接続して,PC用の有線ゲームパッドとして使うことも可能だ。「複数のゲームパッドは必要ない。ひとつにまとめたい!」という人は少なくないだろうから,これもありなのかもしれない。

USB接続のPC用ゲームパッドとしても使えるとのこと

 Kishi V2 USB-Cは,Android向けソフトウェア「Razer Nexus」を使えば,ゲームパッド非対応のゲームでも,ゲームパッドで操作できるようにする「仮想ボタンへの物理ボタン割り当て」機能があった。その特徴は,Kishi Ultraも受け継いでいるので,Android端末であれば,ゲームパッド非対応のゲームでも操作可能だ。
 残念ながら,iOS/iPad OS版のNexusアプリでは,仮想ボタンへの物理ボタン割り当て機能は使えないので,本製品もゲームパッド対応アプリでしか利用できない。OS側の制約なので,やむを得ないところか。

 第6世代iPad miniをゲーム用途に使っているユーザーは少なくないと思うが,そうしたタブレットゲーマーには嬉しいアイテムの登場と言えよう。

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