本作について,ぶっちゃけ筆者はあまりよく知らなかった。伝え聞いた話によると,世界規模ではかなりヒットしているタイトルで,5年間の運営によって積み上げられた膨大なコンテンツ,そして成熟したゲームバランスにより,日本国内にもコアなファンがいるようだ。
ただ,コツコツと育成を積み上げていくタイプのゲームとのことで,これから開始して最前線に追いつくのは容易ではなさそう。そんな環境で,初心者はどうやってゲームを楽しめば良いのだろうか……といった疑問を持つ人も多いはず。
そこで始まったのがコチラ,「『RAID: Shadow Legends』冒険記」だ。本連載では,5周年を期にPC版でスタートを切った初心者が,RAIDの世界を探索する模様をお届けしていく。最前線のコンテンツを追いかけるのはそこそこに,5年間で蓄積したコンテンツを一緒にゆったりと楽しんでいく予定だ。
起動した瞬間から見どころ満載
食われて始まる正義の百鬼夜行
インストールを終えてゲームを起動すると,さっそく悪そうな軍団と激戦を繰り広げる4人の戦士たちが映し出される。ムービーではなく普通に戦闘画面で,キャラクターが使うアクションもプレイヤーが自由に入力できるようだ。
ムービーが続くと「早く触らせてくれ!」とヤキモキしてしまうタイプなので,開始から数十秒でいきなり操作を任せてくれるのは非常にありがたい。
ここで戦っているのは,皆を指揮する聖騎士団員「アーセル」,理知的なハイエルフ「エヘイン」,斧敵をなぎ倒すオーク「ガレク」,皮肉屋のダークエルフ「ケイル」。いずれも相当な英傑のようで,あらゆるスキルがド派手なエフェクトとともに敵を一撃でなぎ倒していく。
まずは英雄たちの活躍を見せつけて,好きな戦い方を選ばせようというわけだ。聞いた情報によると,彼らの中から1人は仲間にできるらしい。全体的に濃いチームだが,エヘインさんはわりと正統派な美女っぽかったので,オープニングの戦いが終わったらこの人を仲間に加えようと思う。
最後の敵は巨大なドラゴン! こいつを倒して終わりだ!
は? エヘインさん食われたんだけど。
ブレスで全員即死した……。
唖然としていると,導き手である「アービター」から蘇らせる英雄を1人だけ選択するように促された。なるほど,全員殺してしまえば“選ばなかったヤツはどこ行ったんだよ問題”が起こらないというわけだ。
り,理屈は分かるが力技がすぎる。「これが最初の仲間たちだ!」的な雰囲気を出しておいてアッサリと全滅させるばかりか,わざわざ美女枠を選んで丸呑みにするとは,いくらなんでもロックがすぎるぜ「RAID」。果たして今後,どんな恐ろしい展開が待ち受けているのやら。
ここで,アービターから世界設定の紹介が行われた。戦いの舞台となるのは,闇の君主「シロス」の台頭によって崩壊の瀬戸際に立たされているテレリア王国だ。プレイヤーは各地に眠る英雄たちを仲間に加えながら各地を旅し,シロスの討伐を目指すことになる。
メインストーリーは情感たっぷりのイラストとともに語られ,かなり雰囲気が良い。国家や種族間での対立を軸とした描写も細やかで,想像していたよりも正統派なストーリーだ。ワールドマップの各所に置かれた国家の設定も作り込まれており,読めば読むほどワクワクさせてくれる。
普通にストーリーが気になってきたので,まずは軽くガチャを回して戦力を整えることにした。こういう投資は序盤ほど効果が大きいので,やると決めたらさっさと突っ込むに限る。
我が声に応じ参陣せよ! 正義の軍団に連なる英雄たち!
あの……。
すみません。
回せど回せど「魔王軍から来ました」と言わんばかりのバケモンばかり出てくるんだけど!? 正義の騎士や美しいエルフはどこへ……。
ツッコミを入れながら「虚空石」や「神聖石」(ガチャの種類によって砕く石が違うのだ)を使って何度か召喚を試みたところ,何人かは正義側っぽいキャラクターを引き当てられたものの,全体的にいかついメンツが揃った。ストーリーでは我々は正義の軍団のはずなのだが,ビジュアルからはそうは思えない。
というわけで,次回からは彼らを率いて本格的に冒険を始めようと思う。果たして我ら正義の軍団はシロスの野望を打ち砕けるのか。そもそもちゃんと正義側として戦えるのか? 乞うご期待!
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